2011/05/19 05:32 | 昨日の出来事から | コメント(0)
豪、2011年第一四半期の賃金上昇率は緩やかなものにとどまる
昨日、オーストラリア統計局が発表した2011年第1四半期の豪の賃金上昇率は、季節調整後で2010年第4四半期に比べて0.8%の上昇に留まりました(事前のエコノミストの予想はプラス1.1%の上昇)。内訳としては、民間部門の賃金が0.9%上昇し、公的部門の賃金が0.8%上昇しています。
一昨日の5月のRBA理事会の議事録の中でもRBAは賃金上昇圧力を懸念していましたが、今回の数字で、賃金上昇に対する圧力が弱まりつつあり、そのペースは2008年の金融危機以前の水準に落ち着いてきています。
また、この日、発表された5月の消費者センチメントは、4月に比べて1.3%低下している事も、今後、RBAが政策金利の引き上げを急ぐ必要がない事を表す数字となっています。
Wectpacのチーフ エコノミストのBill Evans氏は「今日の数字(消費者センチメント)は、引き続き消費者動向が緩やかに低下している事を示すものである」とし、「市場では、早ければ6月にもRBAが政策金利を引き上げると考えているようだが、(政策金利の引き上げは)先送りされる事が予想される」とコメントしています。
また、JPモルガンのエコノミストHelen Kevans氏も「今日の数字で、RBAは6月の理事会では政策金利を据え置くことがほぼ確実になった」とコメントしています。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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