2019/08/09 05:46 | 昨日の出来事から | コメント(0)
RBA副総裁の講演から
昨日、RBA副総裁Michele Bullock(国内担当)氏が、クイーンズらンド州で講演をしました。その主な内容は以下の通りです。
(1) 国内の中小企業や小売りは資金繰りで困難な状況にあるが、国際競争力が、今後一層弱まることはなく、国内の消費者が一層消費を控えることはないと見込んでおり、豪銀行全体対するリスクはひとまず落ち着いている。
(2) 大手小売業やインターネットを使った小売業者は好調であるが、国内の中小小売業は困難な状況にあり、その格差は広がる一方である。また、消費者の消費傾向もどんどん変化しており、中小小売業者はその変化に対応できない。
(3) 最近、RBAが政策金利を引き下げたことで、ビジネスに占める債務の割合(debt-serivicing ratio)はかなり低い水準である(債務不履行リスクは低い)。しかし、非上場の小売業態では流動比率が低く楽観はできない。例えば、中規模以下のショッピング センターでは店舗空室率が1年前の3%近辺から5%程度まで上昇している。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
現在有料版にはお申し込みいただけませんのでご了承ください。
当社に無断で複製または転送することは、著作権の侵害にあたります。民法の損害賠償責任に問われ、著作権法第119条により罰せられますのでご注意ください。
いただいたコメントは、チェックしたのち公開されますので、すぐには表示されません。
ご了承のうえ、ご利用ください。