2019/08/08 05:48 | 昨日の出来事から | コメント(0)
豪、6月の住宅ローンは前月比+1.9%
昨日、ABS(オーストラリア統計局)が発表した6月の豪の住宅ローン貸し出しは、前月比+1.9%でした。内訳としては、一戸建て住宅の貸し出しが2.4%増加した一方で、投資用住宅の貸し出しは+0.5%に留まりました。また、貸し出し申請件数は前月比+0.4%と事前の市場関係者の予想+0.5%を若干下回りました。 尚、一戸当たりのローン申請金額は5月の-1.6%から6月は+1.3%と増加に転じています。
Commonwealth Bank のシニアエコノミストのKristina Clifton氏は、「(今日の数字を受けて)まだ、時期尚早かもしれないが、豪の住宅市場は底打ちしたかもしれない」と述べています。
また、JPモルガンのアナリストTom Kennedyは、「ローン申請が弱いのは、建築業者が建てるマンション建築で前月比2.3%減少した一方で、個人が建てる一戸建て新規住宅のローンが1.2%増加し、中古建て住宅のローンも1.2%増加している」と指摘しています。その背景には、6月にRBAが政策金利を引き下げたことで、個人が借り入れ安くなったことがあり、今年に入って初めて増加に転じています。
地域別では、シドニーのあるNSWが前月比+2.4%と去年の4月以来、初めて増加しました。一方で、ダーウィンのあるノーザンテリトリーや、キャンベラのある首都の住宅ローンは、まだ減少傾向が続いています。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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