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2019/07/17 05:30  | 昨日の出来事から |  コメント(0)

RBA、定例理事会議事録から


おはようございます。

昨日、RBAは7月2日に開催された定例理事会の議事録を公開しました。その主な内容は以下の通りです。

(1) 今回の定例理事会では、政策金利を0.25%引き下げたが、今後も労働市場を注視し、持続維持可能な経済成長を下支えする為に、更なる金融政策の調整もありうる(更なる政策金利の引き下げもあり得る)。

(2) 我々としては、豪の労働市場における完全雇用の状態における失業率は4.5%程度と考えており、現在は5%を上回っている。

(3) 低金利政策はオーストラリア国民により多くの仕事を供給し、中期的なインフレターゲット2%を到達することに寄与するであろう。

これを受けてWestpacのチーフ エコノミストBill Evans氏は「RBAとしては、今後も政策金利の引き下げを視野に入れているが、その前に、今回の政策金利の引き下げ効果を見たいのではないか」とし、「我々の予想では、RBAは11月頃に一段の政策金利の引き下げをするであろう」とコメントしています。

また、この日、民間のJP Morganが豪の住宅市場に関するレポートを発表しました。その主な内容は以下の通りです。
(1) 今年の豪の住宅着工件数は、前年比18%程度下落し、本格的な回復は2021年頃になると考えている。

(2) 今年第1四半期の実績は前年同期比で26%と大きく下落したが、今年末には前年比18%程度の下落に留まるであろう。

(3) 更に、来年にかけては今年対比3%程度下落すると見込んでいる。背景には、豪の住宅市場の調整局面は、底打感が出始めているが、来年にかけてはアメリカの経済が失速し、その影響を豪の受ける為、緩やか下落が続くと見込んでいる。

クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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