2010/05/19 05:27 | 昨日の出来事から | コメント(0)
RBA、5月の理事会の議事録から
昨日、5月のRBAの議事録が公開されました。主な内容は以下の通りです。
(1)大半の借り手の金利水準は、過去10年間の平均的な水準になってきている。
(2)2009年10月以降の急激な金利上昇によって小売売上は減少し、住宅ローン申請者件数が著しく低下してきている。
(3)商品市況の上昇(特に鉱山資源価格の上昇)の影響は、向こう1年先にかけて影響が出るであろう。 ボードメンバーの中には、中長期的に商品価格の上昇によってインフレが悪化しないように注意を払う必要があると指摘している。
(4)(ユーロ ソブリン問題に関連して)世界経済の不透明さによって、金利正常化プロセスをしばし停滞させる事もありうる。 また事態が更に悪化すれば、世界経済に影響が及ぶ可能性がある。
これを受けて、多くのエコノミストは、RBAは、今後、数カ月は金利を据え置くであろうとの見方が大半となっています。
RBC Capital MarketsのSu-Lin Ong氏は、
(1)議事録は、明らかに金利引き締めプロセスを途中中断したことを示している。
(2)RBAは、8月まで金利を据え置くであろう。
また、UBSのチーフエコノミストScott Haslem氏は、
(1)もし、RBAが今後、金利を据え置いたとしてもそう長くないと見ているが、今後の金利引き上げのペースは、これまでに比べて緩やかなものになるであろう。
(2)我々の印象は、RBAは引き続き緩やかな金利引き上げを続けると考えているが、一方で、少なくとも、金利緩和政策でなくなっていることは確かなようである。
とコメントしています。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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