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2019/07/12 05:41  | 昨日の出来事から |  コメント(0)

RBA総裁と財務長官との会合から


おはようございます。

昨日、RBA総裁Philip Loweがメルボルンで財務長官Josh Frydenbergと会合を行いました。その主な内容は以下の通りです。

(1) RBA総裁:政府の経済見通しは、我々の低金利政策、政府による減税と高い水準のインフレ投資によって下支えされている。また、鉱山資源の市況も回復しており、国内の住宅市場の下落局面も安定的になってきている。

(2) 財務長官:豪の労働市場はかつてない程、好調であることを忘れるべきではない。また、オーストラリアは、これまでになくビジネスを拡大しており、イノベーションも起こっており、それによって雇用も増加している事は確かである。

(3) 足元のインフラ投資(公共投資)はここにきてその勢いはなくなってきているが、その分、減税に財源を回しており、それが経済を押し上げるであろう。

(4) 今回の政策金利の引き下げでは4大銀行も同調して貸出金利を%下げており、一部には、それよりも引き下げている銀行もある。大事なことは、豪銀行が一体となって貸出金利を引き下げることである(政治的な引き下げ圧力)。それによってオーストラリア国民がその恩恵にあずかるべきである。

(5) RBA総裁: 我々は、政府の経済プランを全面的に支援し、豪経済が今後も経済成長をし、ファンダメンタルズ的に強いことを宣言する。

前回の政策金利の引き下げの際、RBAが「景気の回復は金融政策だけに頼るべきではない。政府も財政支援やインフラ投資を積極的に行うべきである」と発言した事から、RBAと政府の齟齬が取り沙汰されていました。今回の会合で、それを打ち消し、RBAと政府が協労していることをアピールする狙いがあるようです。

クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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