昨日、民間のNAB（National Australia Bank）が発表した６月の豪のビジネス信頼感指数は前月比５ポイント下落して＋２ポイントでした。５月は豪の総選挙で与党連立政権が勝利してことで７ポイント上昇しましたが、先月は、これらが全て剥落し、更に悪化しています。

一方で、ビジネスの現状を表すビジネス　コンディションは前月比２ポイント上昇しています。これは、サブ　インデックスの一つである雇用が改善した事を受けて上昇しましたが、それでも過去の平均値である＋３ポイントを下回ったままです。

NAB のチーフ　エコノミストAlan Oster.氏は
（１）５月のビジネス信頼感指数は、総選挙で与党政権が政権を維持した事とRBAによる政策金利引き下げ期待が高まって大きく上昇したが、６月はこうした楽観的な期待が全て剥落し、今後は暫く反転する事はないだろう。

（２）ビジネス　コンディションについては、雇用を除いては、全産業でしかも全国的に低下しており、去年までの景気の勢いがなくなりつつあることを示している。

（３）我々の予想では、５月の総選挙で与党が勝利し、RBAが６月に政策金利を引き下げたにも関わらず、第２四半期の豪のGDPは上向くことはないであろう（前期比横這いもしくは悪化）。

とコメントしています。