2019/07/03 05:46 | 昨日の出来事から | コメント(0)
RBA、政策金利0.25%引き下げ
昨日、RBAは定例理事会を開催し、政策金利を6月に続いて0.25%引き下げて年率1%にすることを決定しました。理事会開催直前の短期金利先物市場では7月の政策金利の引き下げを85%織り込む水準で取引されていましたので、今回の引き下げは、ほぼ予想通りの結果と言えます。
為替市場では、政策金利の引き下げをほぼ織り込んだ水準で取引されていた為、発表後は一時的に豪ドルが他通貨対比で売られましたが、その後は買い戻しが入っています。一方で、株式市場では、今回の政策金利の引き下げを素直に歓迎する形で、株価が上昇し、12年ぶりの高値を更新しています。
理事会後のRBA総裁の声明の主な内容は以下の通りです。
(1) 世界経済が不透明感を増す中、豪経済の見通しが悪化しており、経済を上向かせ、失業率を改善させる為に政策金利の引き下げを決定した。
(2) 今後、失業率やインフレ率が、RBAの中期的な目標水準を達成できないようであれば、更なる政策金利の引き下げもあり得る。その一方で、現時点では、緩やかな賃金上昇と、政府による減税政策によって家計の可処分所得が増加し、消費も増加すると期待している。
(3) 銀行の貸し出しについては、去年までは金利引き上げ姿勢であったが、今年に入ってからは逆に金利引き下げ姿勢に変わった(RBAの金融政策の姿勢が変わった為)。
(4) 豪政府は、景気回復の選択を政策金利の引き下げに頼るだけでなく、困難を伴うが、構造改革も必要である。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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