2019/06/21 05:38 | 昨日の出来事から | コメント(0)
RBA総裁の講演から
昨日、RBA総裁Philip Lowe氏がアデレートで講演をしました。その主な内容は以下の通りです。
(1) 政策金利の引き下げ高だけで失業率を回復させることは出来ない。政治家による豪経済の構造的改革によってビジネスを拡大させ、それによって雇用を創出することが出来る。今月、初めに政策金利を1.25%に引き下げたが、それだけで実質的な雇用拡大にシフトしそうにない。
(2) 金融政策だけが景気回復の選択肢ではない事を認識することが重要である。他の手段を使って完全雇用を目指すべきである。 その一つが公共投資も含めた財政出動である。そして、もう一つの手段が、政府が企業に対して投資を促し、イノベーションを促進させることである。
(3) 現時点では、更なる政策金利の引き下げの可能性がテーブルの上にある(引き下げの可能性がある)。
一昨日のRBAのリポートにもあったように、豪企業が設備投資や新しいテクノロジーへの投資を躊躇って配当や株の買い入れ消却を積極的に行っていることが生産性向上の妨げとなり、その結果、賃金上昇につながっていない事にRBAは警戒感を示しています。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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