2019/06/14 05:24 | 昨日の出来事から | コメント(0)
豪、5月の失業率は5.2%で変わらず
昨日、ABS(オーストラリア統計局)が発表した5月の豪の失業率は5.2%で前月比変わりませんでした。しかし、事前の市場関係者の予想は5.1%でしたので予想よりも悪い数字となっています。新規雇用者数が42,300人増加し、事前の市場関係者の予想であった16,000人を上回りました。その内訳としては、正規雇用者数が2,400人の増加にとどまった一方で、非正規雇用者数が39,800人増加しています。また、労働参加率も5月65.9%から66.0%に上昇しています(事前予想は65.8%)。
BIS Oxford のエコノミスト Sarah Hunter氏は「今回の数字で、RBAが『豪経済は更に雇用を創造する必要があり、今の処、完全雇用に向かっていない(RBAが想定している完全雇用時の失業率は4.5%)』との見方を再確認する形になっている」とし、「一人当たりの生産は下落し、労働市場に緩みが出て賃金上昇の重石となっている。」と指摘しています。
また、CommSec のチーフ エコノミストCraig James氏は「市場は、既に8月の政策金利0.25%を完全に織り込んだ水準で取引されている。そして、今、ボールはRBAのコート側にある」とコメントしています。
更に、Commonwealth Bank of Australia’s の為替取引のグローバル ストラティジストのヘッド Richard Grace氏は「今後、RBAが量的緩和を導入すれば、豪ドルは更に5%程度下落するであろう」と述べています。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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