2010/11/11 05:46 | 昨日の出来事から | コメント(0)
豪、11月の消費者信頼指数は急落
民間のWestpac and Melbourne Instituteが行った11月の消費者信頼指数は、先週のRBAの政策金利の引き上げを受けて、前月の117.0ポイントから5.3%下落して110.7ポイントに急落しました。 特に住宅ローンの最大の貸し出してであるCommonwealth Bankが、住宅ローン金利を0.45%引き上げたことが消費者心理を更に冷やしています(AU300,000ドルの住宅ローンで月額約100ドルの金利負担の上昇)。
JPモルガンのエコノミストBen Jarman氏は「2011年にかけて消費者信頼指数は、不安定(volatile)な動きになるであろう」とし、更に「2011年には、インフレがより現実的なものとなれば、更なる政策金利の引き上げはありうる」とコメントしています。
また、この日、ABS(オーストラリア統計局)が9月の住宅ローン認可件数を発表し、前月比1.3%上昇したと発表しました(市場の予想を1%以上の上回る増加となっています)。また、住宅投資物件に対する貸し出しは、前月比1.7%も上昇し、市場関係者は、「これまでの投資物件に対する弱含みのマインドは終わった(今後は再び投資物件に対して強気になる)」との見方が出ています。
マコーリー銀行のエコノミストBen Dinte氏は「今回の貸し出し増加は、それまで政策金利が据え置かれていた事から借り入れ需要が大きくなったが、今回の11月の政策金利の引き上げ及び、2011年にかけての更なる政策金利の引き上げがあれば、不動産市場にとって厳しいものになるであろう。」とコメントしています。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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