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2019/06/05 05:32  | 昨日の出来事から |  コメント(0)

RBA,政策金利0.25%引き下げ


おはようございます。

昨日、RBAは定例理事会を開催し、事前の市場参加者の予想通り、政策金利を0.25%引き下げてそれまでの1.5%から1.25%にすると発表しました。 また、将来についても、アメリカ経済の失速からFRBが政策金利を下げたり、国内の労働市場が改善しなければ更なる政策金利の引き下げを示唆しています。

昨日の中央銀行の政策金利0.25%の引き下げに対して、豪4大銀行の一つANZ Bankが、住宅ローン金利の引き下げを0.18%に留めたことに対して市場から批判が高まり、豪の金融監督庁も「ANZは、顧客に対して自行の金利引き下げ幅について顧客に十分に説明する必要がある」と不快感を示しています。

また、この日、ABS(オーストラリア統計局)が発表した2019年第1四半期の豪の経常赤字は前期の3.4bnの赤字から14.7%減少して2.9bnの赤字でした。背景には、鉄鉱石の国際市場価格が回復した事に加えて、輸出、サービスが好調だったことから輸出が4.8bn増加した事があります。

ABS のチーフ エコノミストBruce Hockman氏は「世界的に鉄鉱石の需要が高まり、鉄鉱石価格が上昇し、その一方で輸入が減少した事で経常赤字が減少し、豪の第1四半期のGDPを0.2%押し上げる効果がある」と述べています。

尚、本日、水曜日に発表される予定の豪の第1四半期のGDPは、前期比+0.6%の予想が中心です。

クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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