2019/05/17 05:25 | 昨日の出来事から | コメント(0)
豪、4月の失業率は5.2%に上昇
昨日、ABS(オーストラリア統計局)が発表した4月の失業率は、前月比0.1%上昇して5.2%となりましたまた、ABSは3月の失業率を5.0%から5.1%に上方修正しています。具体的には新規雇用者数が28,400人増え、事前の市場関係者の予想であった15,000人を上回りました。その内訳は正規雇用が6,300人減少し、非正規雇用が34,700人増加しています。 また、労働参加率は前月の65.7%から65.8%に上昇しています。 しかし今回は、事前の予想に比べて新規雇用者が増えた以上に、職を求める人が増加した為に、失業率が上昇しています。
これを受けて為替市場では、豪ドルが他通貨対比で売られました。 また、短期先物市場では、6月のRBAの定例理事会での政策金利の引き下げの40%を織り込む水準まで金利が低下し(価格が上昇)、8月までには政策金利0.25%の引き下げを100%織り込む水準で取引されています。
BIS Oxford Economics のアナリストSarah Hunter氏は、「RBAは来月の政策金利の引き下げをまだ躊躇うであろう」と指摘した上で「今後の世界的な景気循環による景気下振れ局面では、RBAに対する政策金利引き下げ圧力が更に高まるであろう」と述べています。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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