2011/05/17 05:20 | 昨日の出来事から | コメント(0)
豪、3月の住宅ローン認可件数1.5%低下
昨日、オーストラリア統計局(ABS)が発表した3月の住宅ローン認可件数は、季節調整後で2月対比1.5%低下しました。 事前のエコノミストの予想ではプラス2%でしたので、予想よりも悪い数字となっています。 その一方で、初めて住宅取得をする人の住宅ローンの件数は、2月の14.9%から3月は16%と上昇し、投資用住宅物件のローンの件数は2.1%上昇していますので、住宅市場にばらつきが出てきているようです。 尚、豪の住宅価そのものは全体的に横這っています。
特に減少が著しかったのは、クイーンズランド州の住宅ローン認可件数で、1月がマイナス15%、2月が0.5%下落、そして3月が2.4%の低下となっています。 ひとえに今年1月の大洪水と2月のサイクローン ヤシの影響が大きく出ています( 尚、クイーンランド州では、洪水で浸かった地域の住宅価格は、洪水前の住宅価格から最低でも2割以上も下落し、また、これらの地域の住宅災害保険は3割から5割増しとなっています)。
更にクイーンズランド州では、最近の豪ドル高のせいで観光客が大幅に減少し、観光業界は大きなダメージを受けている事も住宅取得意欲減退の要因となっています。
シティ グループの チーフエコノミスト Joshua Williamson氏は「今年に関しては、住宅価格が改善する余地は殆どないであろう」と弱気のコメントをしています。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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