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読書の秋、文化の秋、天高く馬肥ゆる秋なのに、9月から高熱が出ては引っくり返り、収まったと思ったらまた高熱が出るという散々な秋になった。これまで熱など出たことがないので、どうも初めの対応を誤ってこじらせてしまったらしい。 「遅れてきた知恵熱だろう」と、日頃の言動がたたってどなたも同情もお見舞いもしてくれないし、熱があるので好きな読書も気合が入らない。オーディオも折角寝床でひっくり返っているだけなのだから、せめてじっくり聴けるかと言うと、これもまた元気なときに聴くのとはかなり違和感がある。 もちろん食欲などあるはずもないから、体重は一気に落ち、骸骨みたいになってしまった。 こう書いてく…
[ 2010/10/22 17:32 ] コメント(4)
何と嬉しいことか 10月5日に日銀が発表した「包括的金融政策」には、いささかならず驚かされた。 とかくこれまでは市場や政治家にせっつかれ脅され、それでも少しづつしか動かないという、日銀の伝統的な金融政策のあり方からみると、非伝統的な物凄く大胆な一手と言っていいだろう。 訳も分からずに全てを日銀のせいにし、せっついていた政治家も、流石にここまでやってくるとは考えてもいなかったのではないか。日米欧とも過去に例のない経済のジレンマに陥るなかで、伝統的な手法では間に合うはずもない。何せ前代未聞の先進国と新興国のバトンタッチが行われているなかでのデフレだから、余程思い切ったことをしなければ、市場…
[ 2010/10/15 17:36 ] コメント(3)
中学生のころ若い先生が新しい憲法について、さも得意気に「日本は非武装で世界に範を垂れるのだ」と例の憲法の前文を教えてくれたことがある。あの「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した」と言う有名な前文である。 子供心にこれを聞いて「こいつは馬鹿か」と吃驚して飛び上がり「僕は満州からの引揚者なんですが、あんな国に公正と信義があると先生は考えるのですか、ボクにはとてもそうは思えないのですが」と反論して大騒ぎとなり、次の生徒会会長選では先生方が「あいつだけは落とせ」とやられて落選したことがある。 「三原は右翼」なんだそうだ。あれから60年、この前文が…
[ 2010/10/08 17:33 ] コメント(5)
「小さな正論」や「小さな正義」が大きく取り上げられ、それをまたマスコミが増幅すると、しばしば大義が忘れられ「地獄への道は小さな正義の石で敷き詰められ」いわゆる合成の誤謬というとんでもない結果となる。 いま政府の中枢にいる連中は「戦争より平和」「不平等より平等」「不公平より公平」「暴力より話し合い」なんて教育を受けてきたせいか、大義のために戦うという姿勢が全く見えないのは、これは国民にとっては大ごとである。 喧嘩のやり方も知らずにヤクザ大国に啖呵を切り、それなりの覚悟で漁船を捕まえたのかと思ったら、領海内だから粛々と国内法で対応するはずが、何だか腰砕けで脅しに脅されて、いともあっさり放り出…
[ 2010/10/01 17:24 ] コメント(6)
その昔月給が毎年のように大きく上がっていった。一万五千円の初任給が翌年は一万七千円、その次は一万九千円といった具合に上がっていった。一万五千円で入社した身としては新入社員より常に高くなる計算で上がったから、あっと言う間に二万円台になるまで上昇した。 ところが物価はもっと早いスピードで上がっていったからおかげで名目成長率と実質成長率の違いを肌で感じることが出来た。名目賃金は上がっても暮らしの内容は伸び並み、会社は月給を上げてやったと恩に着せるけど、生活実感は少しも変わらんとぼやいたものだ。 先ごろ亡くなったクレージーキャッツの谷啓さんたちの映画を見に行っては「サラリーマンは気楽な家業と来…
[ 2010/09/24 17:34 ] コメント(3)
6年半ぶりに行われた日本の為替市場への介入を巡って、その有効性や反響について急に世間が賑やかになり、例によってその効果について自虐的で否定的な見方かも一杯出て来た。なかでも笑ったのはあのグリーンスパンをTVに引っ張り出して「単独介入は失敗だろう」と言わせていることである。何で他国のジーさんの意見を聞くのかよく判らん。 またNYタイムズのような反日的な外国のメディアを引用して「日本は怪しからん、国際協調性に欠ける」なんて記事も見たが、円高の良し悪しを論じるならともかく、何でもすぐ外国の意見を気にするのはもう止めたいものだ。日本は自国の利益を突っ張ればいい。 どこの国だって他国のことなど…
[ 2010/09/17 17:09 ] コメント(6)
回転ドアとはくるくる回りながら人が入れ替わるドアのこと。アメリカでは政権が変わると閣僚は勿論トップ官僚の多くが入れ替わり、政権党の政策に沿った政策が実行されていく。当然政策もガラリと変わることが多いし、国民も大統領と議会に対しては中間選挙などでうまくバランスをとる。 そんな回転ドアに馴れたアメリカの目から見て、日本の首相が高速の回転ドアによってくるくる入れ替わり、20年間で14人、この1年で今回の民主党の代表達を含めると3人も回転ドアで出入りしている姿には流石に呆れているようだ。こんなに首相がくるくる替われば、普通の国ならカントリーリスクが高過ぎて、とてもそんな国の債券や通貨は買えないと…
[ 2010/09/10 11:50 ] コメント(3)
(山本リンダの「噂を信じちゃいけないよ」版) あまりの馬鹿馬鹿しさにコメントする気も失せてしまっているが、それにしても民主党のあの馬鹿騒ぎにはやはり一言いっておく必要がありそうだ。 鳩山が言い出したトロイカとは何だったんだ。 菅や鳩山が学生のころ、歌声喫茶という茶房があり、市民運動家やデモ学生、労働組合員などが集まって、アコーディオンの伴奏で「インターナショナル」やら「ともしび」など主としてソ連の歌を唄っていたが、そのなかに「トロイカ」もあった。 「雪の白樺並木 夕日が映える。走れトロイカ朗らかに鈴の音高く」という歌詞だったと思うが、トロイカとは三頭立ての橇のこと。トロイカとは三頭…
[ 2010/09/03 14:23 ] コメント(2)
株のことなど何もしらずに22歳で証券会社に、ただ食い扶持を得るために就職、おふくろからは「とうとう家から株屋が出たか」と嘆かれてはや50年経った。 優秀でよくお勉強が出来る連中は繊維会社や炭鉱へ、そこそこで真面目な連中は銀行や電力会社へ、証券会社に行くのはお出来の悪い遊び人というのが当時の世相。 東証の時価総額は1兆円強、日経平均は3〜400円だったのだから、資本市場とは名ばかりで間接金融花盛り「銀行員なら嫁にやろう」と言われるぐらい銀行もお固い時代だった。 いまを時めく公務員も当時は安月給の見本みたいな扱いで、上級職以外には出来のいい学生はあまり行かなかったのではなかったかな。 だから…
[ 2010/08/27 17:31 ] コメント(2)
8月14日の夜は久しぶりに本気で見る気でテレビドラマ「歸國」を観た。 さすが倉本聰氏の脚本だけあって、難しいテーマを感情を抑えて視聴者に考えさせるドラマになっていて、戦前生まれとして思わず襟を正したくなった。 もう10年早く生まれていたら戦争に駆り出されていた可能性もあり、いまごろは英霊として靖国神社に祭られていたかも知れないし、もう10年遅く生まれていたら、菅首相のような日和見市民運動家になっていたかも知れない。人間の運命なんて儚いものだ。 そのドラマの翌日が8月15日。本格的左翼政権かなんかしらないが、それにしても全閣僚が靖国神社に参拝をしないとはちょっと歴史を学ばな過ぎだし、だ…
[ 2010/08/20 17:37 ] コメント(3)
三原淳雄言いたい放題
略 歴 1937年 大分県出身(満州国生まれ) 1955年 県立大分舞鶴高校卒業 1959年 九州大学経済学部卒業 1959年 日興證券入社 1970年 ノースウエスタン大学経営大学院留学(企業派遣) 1971年 スイス銀行チューリッヒ支店勤務(日興證券から) 1972年 日興證券ニューヨーク支店勤務 1974年 日興證券ロスアンジェルス支店長 1976年 日興證券退社 1980年 三原淳雄事務所(株式会社 インパルス)設立 経済評論家として活動を開始する 1999年 東証ペンクラブより永年証券界の為に尽くした功績により東証ペン文化賞で表彰される 2011年 2月8日、急性肺炎のため神奈川県茅ケ崎市の病院で死去。73歳没 役 職 社団法人 日本商品投資販売業協会 理事 東海東京調査センター 理事 日本IFA協会(NPO)理事長 大阪経済大学大学院 客員教授
ぐっちーさんの 金持ちまっしぐら
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