2010/05/13 05:25 | 昨日の出来事から | コメント(1)
いずこも同じ?!、首相の言葉の軽さ
日出処の国の首相の言葉の軽さは、今や世界でも有名ですが、私の住んでいるオーストラリアの首相も、日出処の国の首相に負けないくらいの発言の軽さに、今、政権支持率が急降下しています。
話は、こうです。 2−3か月前に、それまで地球温暖化削減を主張していたケビン ラッド 首相は演説で、「今、地球温暖化削減に向けての行動を起こさないと、将来的に台風が多く押し寄せ、海面の高さは上昇し、灌漑用地の90%が損害を受け、今世紀末までにGDPを2.5%押し下げてしまう!」と声を張りあげ、「行動を遅らせてはならない!“今こそ”、行動を!!」と絶叫したのでした。
ところが、先々週、何がどうなったのか、突然、「ニ酸化炭素排出規制の議論は2013年まで延期する」と発表しました。 これを受けて、国中から「はあ〜っ?!あれ程、今やらないと、オーストラリアは地球温暖化でダメになると言っていたのに?!」と、国民から呆れかえられてしまったのでした。
理由は、いくつか考えられます。1つ目には、京都議定書が2012年に切れるまで新しい枠組みの議論がされそうにない事(引き続き京都議定書が有効な為)。 2つ目には、2007年の首相選挙では、地球温暖化削減をマニフェストに挙げて戦って首相の座を射止めたものの、その後の財界の反対(特に石炭鉱山関連団体の反対)が強い事、(3)国民にとっても、温暖化削減策は新たなコスト負担を強いられる為、「他の国が行動を起こすまで、我々から率先して行動を起こすべきではない」と、最近になって尻込み状態になってきている事、(4)今年の選挙で再選を狙う首相としては、国民に新たな費用負担を強いる選挙戦よりも、医療改革をアピールすることで支持を取り付けたい(バラまき)、等の思惑があるようです(全くいずこも同じ!!)。
それにしても、実質的なマニフェスト反故や、大風呂敷を広げた首相の言葉の軽さが、最近、特に目立ちます。「こんな状態で、国民は、何を信じ、誰の言葉に耳を傾けていいのか?!」と、テレビのニュース解説委員は嘆いていました。 いえいえ、嘆いていたのは、日本の解説委員ではありませんよ、オーストラリアのです。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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One comment on “いずこも同じ?!、首相の言葉の軽さ”
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我々・・日本人は・・
自民党政権末期から・・数年かけ・・
如何に
首相が軽いか・・
英才教育を受けてきた・・のだから・・
驚き・・嘆くのは・・
童貞の振りをする・・に等しいのでは??・・・