一昨日、RBAは、今年の５月以来、半年ぶりに政策金利を０．２５％引き上げて年率４．７５％にしました（今年に入ってからは、３月、４月、５月以来の４回目）。

RBAの主なコメントは以下の通りです。

（１）今日の政策金利の引き上げで、今後のインフレリスクに慎重に対応する為に、これまでの中立の政策スタンスから緩やかに引き締めの方向にシフトした。
（２）今後、暫くは、（住宅ローン等の）借入れ金利を過去１０年間の平均値的な水準に維持する。
（３）一方で、経済はかつての緩やかな輸出の拡大から、現在は大幅な輸出拡大の危機（Shock）に直面している。
（４）足元的には落ち着いたインフレ率になっているが、今後に関しては、中長期的に引き続きインフレ率が上昇するリスクが残っている。

金融市場では、一昨日の政策金利の引き上げに対し、驚きを持って受け取られました（先週末には今回の政策金利の引き上げをかつての６０％織り込んだ水準から２８％織り込んだ水準まで低下していました）。　と言うのも、最近の経済指標から予想されるコア　インフレ率はかつての３．１％から２．８％と落ち着きを見せていたからです。

短期金融市場では、来年２０１１年１２月までに政策金利が０．４８％上昇する水準で取引されており、また、今年の１２月の政策金利の引き上げを８％織り込んだ水準で取引されています（さすがに来月の政策金利の引き上げは誰も期待していないようです）。