2018/04/18 04:56 | 昨日の出来事から | コメント(0)
RBA,定例理事会の議事録から
昨日、4月3日の開催されたRBA定例理事会の議事録が公開されました。 その主な内容は以下の通りです。
(1) RBAとしては、2018年後半には豪経済のGDP成長率は中期的なトレンドである2.75%を上回って来ると期待している。また、その頃にはインフレ率は中期的な目標水準である2~3%のレンジまで上昇してくると考えている。
(2) 失業率の低下に伴ってインフレが上昇に転じることがあっても、その勢いは緩やかなものに留まるであろう。従って、金融政策の変更が近い将来に行われることはないであろう。
(3) Philip Lowe RBA総裁は、RBAがアメリカ、カナダやイギリスでタカ派的な動き(政策金利の引き上げ)があったとしても、RBAがそれに自動的に追随すべきではないと述べた。
(4) 家計部門の債務残高が引き続き高い水準で推移しており、このことが将来的な消費動向の見通しを不透明なものにしている。
(5) 世界的には、RBAとしては中国の金融システムのリスク(過剰債務問題)に懸念を抱いており、世界的に短期金利が急上昇すると、金融市場全体が不安定になる可能性がある。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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