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The Gucci Post [世界情勢・政治・経済金融 × プロフェッショナル]

2010/10/29 05:50  | 昨日の出来事から |  コメント(1)

世界は、 本物の日本製を待っている!


おはようございます。

今日は、地元の話題をご紹介したいと思います。

最近、ブリスベンに、新しくパンとケーキを売るチェーン店が出来て、ちょっとした話題になっています。
その名も「Japanese Bakery 2 in 1」と、“Japansese”を強調しているこの店は、日本のパンとケーキを売る店なのです。これが、とても流行っていて、レジの前には長蛇の列、売り切れ商品続出なのです。しかも、どのチェーン店でも同じあり様。

従業員は、日本のケーキなどのチェーン店でよく見かけるような清楚ないでたちで、接客マナーもまるで日本風。そして売っているパンは、アンパン、メロンパン、カレーパンと、日本でよく見かけるパンをそのまま手を加えずに売っている処が人気の秘訣のようです。 一般的には、海外では、日本の寿司でも丼でも外人受けする事を狙って、お寿司にアボガドを一緒に巻き、あるいは醤油の効いた丼にレタス サラダが入っていてその上にマヨネーズがかかっていて「これが丼か?!」と閉口する事が多いのですが、ここの店のパンやケーキは、日本とケーキ屋と同じように砂糖は控え目、クリームはバタークリームではなく、本物の生クリーム。しかも、ケーキのデコレーションに至っては日本の高級ケーキ屋さん顔負けの繊細さと美しさを演出してあり、顧客もうっとり眺める有様。

この他に、最近になって本格的な「日本」のラーメン屋(「日本風もどき」ではありません)さんが出来、これとても人気があります。 これらの店には、現地のオーストラリア人もよく来ますが、中国人、韓国人も多く見かけます。 彼らは、本物の日本のケーキやパン、ラーメンのおいしい事を良く知っており、値段は高くても喜んで買うのです(日本製は値段が高いこともよく知っている)。

しかし、残念なことにこれらのオーナーは台湾人のようで、ケーキの外箱書かれた中国語(私達日本人でも読める漢字が多くあるので台湾語?)で、注意書きが表記されている事から想像が出来ます。私は中国語が全く出来ないのですが、並んでいる漢字から、「要冷蔵、生ものですので、本日中にお召し上がりください。 尚、2時間以上持ち歩かれる方はドライアイスを申しつけ下さい」と想像できます(笑ってしまうのは、実際には、注意書きとして書いてあるだけでドライアイスのサービスはありません!)。

読者の皆様、それにしても悔しいではありませんか! これらは明らかに日本の商品であり、日本のビジネスモデルなのです。 それを外国のビジネスマンに取られてしまうのは、実にもったいないではありませんか。 どなたか志高い“日本人の方”で、箱の外に書いてあるだけでのドライアイスではなく、本物のドライアイスを入れてケーキを売れば、「オーストラリア初のドライアイスで保冷したJapaneseケーキ」と人気が出てバカ売れ間違いないと思うのですが、やりませんか?

世界は、日本の車や電気製品に限らず、「本物の日本製」を求めています!

クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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One comment on “世界は、 本物の日本製を待っている!
  1. ぺルドン より
    待っている!!

    そうか・・
    パン屋と・・ラーメン屋が・・
    日本を・・救うのか・・・

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