2011/10/27 05:27 | 昨日の出来事から | コメント(1)
豪、第3四半期の消費者物価指数はプラス0.6%
昨日、ABS(オーストラリア統計局)が発表した第3四半期の消費者物価指数は前期比対比プラス0.6%で、前年同期比ではプラス3.6%であったと発表されました。 事前の市場の予想もプラス0.7%でしたので、予想より低い数字でした。内訳としては、食料品、ガソリン、自動車価格が第2四半期は0.8%の上昇でしたが、第3四半期はわずかにプラス0.3%と2002年以来の低い水準にとどまりました。
AMPのエコノミストShane Oliver.氏は、
(1) キーとなる項目(食料品やガソリン)のインフレ率が半分以下に下落したことは驚きであり、来週のRBAの理事会で政策金利を0,25%引き下げる可能性が大きくなった。
(2) 過去数ヶ月間の世界経済後退の影響が豪鉱山部門の輸出価格に及び始め、国内の需要も緩んできている。
(3) 今回の良性なインフレは、来年にかけて更なる政策金利の引き下げの可能性に道を開いたといえる。
為替市場では、発表前までは豪ドルは、対米ドル対比1.04ドル台前半で取引されていましたが、発表後は1.03ドル台後半まで急落しています。 また、債券市場では、1年から8年セクターにかけて15bpから18bp金利は低下(価格は上昇)しています。
昨日は、RBA副総裁が「政策金利の引き下げを急ぐ必要ない」と言ったばかりだけに、市場は要人の発言と景気指標の間、乱高下と右往左往を繰り返しています(それにしてもこの乱高下は酷いなあ、、、、)。
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One comment on “豪、第3四半期の消費者物価指数はプラス0.6%”
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金利を上げたり下げたり出来なくなった国に住んでるので良く分からんですが、こういうときはどのエコノミスト、ストラテジストが(中銀と背後でつながっていて?)未来を予言できる能力に優れているのでしょうか。FRBなんかはいるようですが、豪にはいないのでしょうか。