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2017/09/14 04:47  | 昨日の出来事から |  コメント(0)

実効為替レートでみた通貨比較


おはようございます。

先週号の英誌エコノミストに実効為替レート(貿易加重を行った為替レート)による主要通貨比較がありましたのでご紹介したいと思います。

2016年初を100とした時、通貨「円」は2016年に一時的に120ポイントまで上昇しましたが(円高)、現在は2016年初比で約10%程度の円高となっています。 また、通貨「ユーロ」も足元の金利先高期待と、2016年~2017年に吹き荒れたポピュリズムが後退したおかげで上昇し、2016年初対比で約10%程度上昇しています。

一方で、USドルは、トランプ大統領誕生後の政権公約(減税と公共投資)の実施が遅れる中、国内経済の先行きに対する不透明感が増したことでFRBによる政策金利引き上げ期待が後退し、米ドルは2016年初対比で約8%程度下落しています。

主要国通貨で最も下落しているのはスターリング ポンドで、2016年6月のEU離脱を決定して以来、弱含みで推移し、現在は2016年初対比で約18%下落したままです。

このように見てみますと、現在の「円」の為替水準は、過去2年間の取引のほぼ中間で推移し、ある意味で居心地がいい水準と言えます。 一方で、現在の米ドルの水準は、過去2年間のレンジ(92~102ポイント)ののほぼ下限で推移しており、実効為替から見た米ドルの下落余地はあまりないと思われます。

クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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