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The Gucci Post [世界情勢・政治・経済金融 × プロフェッショナル]

2016/11/24 05:13  | 昨日の出来事から |  コメント(0)

オーストラリア警察と喧嘩?!


おはようございます。

朝から物騒なお話しですみません。 ですが、何もオーストラリア警察と殴り合いをしたわけではありません。そんなことをすれば、こちらが拳銃で撃たれてしまいます(笑)。

事の発端は、警官が僕をスピード違反で捕まえたことに始まります。

その前に、読者の皆様の多くは日本の読者だと思いますので、オーストラリアの交通事情を簡単にお話ししておきます。
まず、オーストラリアでは、自動車は右ハンドルで日本と同じで道路を行きかう車の半分以上は日本車です。そして、日本の運転免許証を持っていれば、自動的にオーストラリアの自動車免許証を取得することが出来ます(日本の自動車免許証を取得する方が豪より難しいため)。 

ですが、いくつかの点で日本の道路交通法と違う点があります。 当然のことながら数字と交通標識のイラスト以外は英語ですが、それ以外に、交差点は信号による交差点と、最近では日本でも導入が始まったラウンド アバウト(交差点の中を右回りに回ってそれぞれの方向に向かう方法)があって、これらが違います。

更に、学校の周りに設定されているスクール デイ(school day: 生徒が学校に通う日)におけるスクール ゾーンでは、通学時間の学校周辺の速度制限が通常の時間帯(例えば60km/時)に比べて減速しなければならない点です(クイーンズランド州では40km/時)。 日本の場合は、時間に関係なく学校周辺は30kmなどの速度制限になっているところが多いと思います。

そして、今回、特に問題になったのが、スクール フリー デイ(school Free day)と言って、学校は通常通り行われていますが、生徒は登校せずに教職員だけ学校にきている日の通学時間帯の速度制限の取り扱いです(この辺りが紛らわし!!)。

私の理解では、2016年10月17日のクイーンズランド州のスクール フリー デイは、スクール デイではありませんので、私は通常の速度制限の60km/時近辺で、学校のスクール ゾーンを走行していました。 ところが、スピードガンをもった警官に止められて、「お前は、40km/時の スクール ゾーンを58km/時で走行したので18km/時のスピード違反だ」と言って、罰金チケットを切られました。

その時は、気が動転し、「そうかこれまでの自分の考えが間違っていたのか。 だって警察が間違えるはずがない」と思って、それに従ったのですが、家に帰ったからも納得がいかず、Police Link(警察相談)に電話して事情を説明したところ、「お前の言っている事が正しければ、罰金を払う必要はない」と言われ、「所管の警察に電話するように」とアドバイスをもらいました。

そして、ここからが喧嘩の始まりです。担当警察のいる警察署に電話をして事態を説明すると、受付の警察官が「文句があるなら、罰金違反チケットのコピーとお前のクレーム(文句)を書面で郵送しろ」と言うのです。 

私は、「文句があるのではない。この罰金チケットが間違っているから電話をしたんだ!」と言うと、
「とにかく、罰金チケットのコピーとお前のクレームを書いたレターを郵送するように」と語気を強めて言われました(まるで悪者扱いのように)。

仕方ないので、言われた通り、即、郵送しました。 
1週間がたって何も返事が来ないので、もう1度、担当警察に電話をし、私は「罰金の支払い期限があと1週間で来るので、どうしたらいいか、教えてほしい」と言ったところ、なんと「まだ、お前の手紙を受け取っていない」というのです。 そこで、私は頭に血が上り「本当に受け取っていないのか? じゃあ、今から、もう一度、同じ内容の手紙を持参するがそれでもいいか?」と言うと、「勝手に持ってきたければ、もってくればいい」と言われる始末。

そこで、すぐに担当警官のいる警察署に書面を持参し、受付の警官に「今回提出した書類に対する受け取りの証明(Evidence)が欲しい。何故なら、1週間前に郵送してもまだ受け取っていないと言われたので」と言うと、相手の警官は「こちらから、受け取りを確認するレターを郵送するから待つように。この手紙を受け取れば、罰金の支払いの期限が来ても何もする必要はない。追って書面をもってその後の対応について指示する」といわれたのでした。

それから待つこと3週間経ってようやく返事がきて、その手紙には「諸事情を勘案して、今回の罰金チケットを取り下げる決定をした」とだけ書いてありました。

私としては、「もし、今回、クレームを付けなければ、危うく罰金243ドル(日本円で約2万円)と日本と同じように点数方式で12点中の減点3点を食らう処だった。 しかも、相手の間違いにも関わらず、『諸事情を勘案して、今回の罰金チケットを取り下げる決定をした』と、訳の分からない文言で片付けようとしていることに腹を立てて、この書面を送って書いた上級警官に電話をし、「『諸事情を勘案して、今回の罰金チケットを取り下げる決定をした』では何のことかわからない。 どうして、こうなったのか?」と尋ねたところ、「担当警官が、スピードガンを間違って(by error)フラッシュした」とようやく、自分たちの非を認めたのでした。 しかし、彼らは絶対に謝罪はしません(謝罪すると賠償問題になりかねない為)。

そこで、上級警官と以下の会話をしました。
私:「最後に確認したい。 スクール フリー デイは スクール デイではない。これは正しいか?」
上級警官:「ただしい」
私:「では、今後、スクール フリー デイ のスクール ゾーンでは、40km/時に減速する必要はないのか?」
上級警官: 「その必要はない。」
私:「最後にもう一度、確認したい。10月17日のスクール フリー デイでは、私は何も間違ったことをしなかった。 これは正しいか?」
上級警官:「そうだ、何も悪いことはしていない。」
私:「にもかかわらず、私は、この1か月間、フラストレーションを抱えて過ごさなければならなかった。 担当警官のエラーのせいで。」
上級警官 「・・・」
私: 「とにかくよくわかった。 私の質問に答えてくれてありがとう。では」

私としてはここまで言うのが精いっぱいでした。 悔しさは残りましたが、、、、
これを読んでいるオーストラリアの日本人の皆様、参考になさってください。

クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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