2016/11/02 05:11 | 昨日の出来事から | コメント(0)
RBA,政策金利据え置き
昨日、RBAは定例理事会を開催し、現行の政策金利の据え置きを決定しました。 理事会後のPhillip Lowe総裁の声明の主な内容は以下の通りです。
(1) 我々は、現行政策金利1.5%の据え置きを決定した。現在の我々の関心事は、労働市場の動向であり、住宅価格の動向である。
(2) インフレ率については、目標としている水準を下回って推移しているが、目先的な水準でもって政策金利を変更する事を考えていない。
これに対し、市場関係者のWestpac のチーフ エコノミスト Bill Evans 氏は
(1) 今回の総裁のコメントでは、10月の声明で使った文言を殆どそのまま踏襲している事が重要である。即ち、今回の理事会では、政策金利に関していかなるバイアスもかかっていないことが窺える(政策金利を引き下げるバイアスが全くかかっていない)。
(2) 以上から、我々としては、RBAは2016年から2017年にかけて政策金利の変更はないと考えている。
とコメントしています。
これを受けて、短期金利先物市場では、理事会前の時点では2017年の政策金利引き下げを40%織り込んだ水準で取引されていましたが、理事会後の総裁声明を受けて、29%を織り込水準にまで金利は上昇(価格は下落)しています。 また、為替市場でも、当面は政策金利の引き下げがないとの見方から、豪ドルが他通貨対比で買われました。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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