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2016/09/23 05:18  | 昨日の出来事から |  コメント(1)

Philip Lowe新RBA総裁の議会証言から


おはようございます。

昨日、RBA新総裁Philip Lowe氏が下院で議会証言をしました。 その主な内容は以下の通りです。

(1) RBAの中長期的なインフレ率のターゲットは2~3%であるが、インフレ率がその目標値を下回っている時期に関してそれほど懸念を抱いていない。

(2) インフレ率を2~3%の狭いレンジの中にいつも維持することだけが、我々の仕事ではない。また、我々はインフレだけにこだわっている変質者(inflation nutters)ではない。我々は、年毎に変動するインフレ率を認識しながらバランスをもって運営する事が当然であり、また、そうする事が適切である。

(3) 今後は、金融市場の安定が我々の金融政策の関心事となる。例えば、近年、民間セクターの健全性の観点からインフレ率を2~3%に早期に回復させることは公益にそぐわないと判断した(過度な政策金利の引き下げによって土地バブル等の弊害が出ることを示した形)。

(4) 現在の豪経済は過去1世紀に亘って続いてきた鉱山関連産業依存型からの脱却期にあり、今の処、国内経済は予想以上に高い経済成長を示している。その一方で、国内賃金は、世界的に経験しているディス インフレによって低く押さえ込まれているが、賃金が抑制されていることで多くの雇用を維持しており、そうでない場合には失業率が上昇して、我々にとって問題となる。

(5) 今後の豪経済は、現行金融緩和政策と2013年以来の豪ドル安によって下支えされ、中長期的にはインフレ率は目標とする水準にまで上昇すると期待している。

(6) 現在、中国政府は過剰設備処理に取り組み、かつ、長期的には不良債権処理に取り組まなければならないが、足元的には功を奏していない。 我々としては、中国政府がこの問題をスムーズに処理できるかどうかに関心を持っている。

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One comment on “Philip Lowe新RBA総裁の議会証言から
  1. パードゥン より
    インフレターゲットは ダメという事ですね

     アメリカの金利が低すぎるのでお手上げという事(笑)

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