2009/10/01 07:01 | 昨日の出来事から | コメント(1)
豪、小売売上高の好調を受け、豪ドル/米ドルは13カ月ぶりの高値
昨日、オーストラリア統計局は、豪の8月の小売売上高を発表し、市場予想の0.5%を大きく上回って0.9%上昇(金額にして19.81bn 豪ドル)と発表しました。 特にデパートメント ストアの売り上げが2.4%上昇したことが大きく寄与しました。
オーストラリア準備銀行総裁のGlenn Stevens氏は、今週、「金利は、経済の不均衡が顕在化する前にタイミングよく上げる必要がある」とコメントしており、来週火曜日に開かれる金利政策決定会合に注目が集まっています。
しかし、市場関係者は、11月3日の金利政策決定会合までは、現行の金利を維持するとの見方が大半です(10月のインフレ率の数字を見てから判断すると見方が支配的なため)。
また、8月の住宅価格インデックスが、2005年1月以来の高水準である前月比プラス1.9%と発表され、住宅市場に過熱感が出てきており、オーストラリア中央銀行の懸念する「住宅の望ましくない価格上昇」を見せつける形となりました。
とくに、メルボルン、シドニーの住宅価格の上昇率は、それぞれ、2.67%、2.06%と 大都市での上昇が目立ちました。
市場関係者は、「これで、RBAの金利引き上げは、いよいよ間近に迫ってきた」との見方が大勢となっています(早ければ、11月に0.25%の公定歩合の引き上げ、遅くとも年内)。
また、為替市場は、米ドルに対して、13カ月ぶりの高値0.88ドル台まで上昇しました。一方で、株式市場は、すでに景気上昇をかなり織り込んでおり、今日の数字の発表を受けて、むしろ利益確定の売りに値を下げて取引を終えました。
債券市場では、10年物国債の金利は、前日比プラス0.031%上昇(価格は下落)して、5.463%で取引を終えています。
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