2016/07/08 05:50 | 昨日の出来事から | コメント(1)
S&P、豪の長期格付けをAAAネガティブに引き下げ
昨日、大手格付け機関の一つS&Pが、オーストラリアの長期格付けを現在のAAA安定的からAAAネガティブにすると発表しました。 また、2年以内に33%の確率で格付けが引き下げられる可能性があるとしています。
S&Pは、発表声明の中で
(1) オーストラリアのAAAAネガティブは、豪政府の財政赤字に対する対策が取られていないことと、過去数年にわたり財政赤字を改善しようとしてこなかった。また、今後、更に財政赤字が増え続けると、AAAを維持する為に必要な財政赤字の水準に戻すことが出来なくなるかもしれない。
(2) 7月2日に行われた両議院ダブル選挙の結果からみると、今後、伝統的な2大政党のいずれかが安定的に政権運営できる可能性が低く、財政の整理統合が更に先送りされる可能性がある。
(3) その一方で、中長期的には、豪の財政赤字は改善する可能性があるが、足元的には現政府が出した財政収入は、これまでの予算に比べて過大に計上されており、我々としては悲観的に見ている。
また、これに合わせてS&Pは、シドニーのあるNSW(ニュー サウス ウェルズ州)とメルボルンのあるビクトリア州、更には、首都キャンベラあるACTの州の格付けも同様に現在のAAAからAAAネガティブに引き下げています。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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One comment on “S&P、豪の長期格付けをAAAネガティブに引き下げ”
パードゥン にコメントする コメントをキャンセル
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韓国軍発表ですが、核ミサイルを潜水艦から発射できるようになると
大変ですが、オーソトラリアでは、北の脅威は新聞にのったり議論されたり
していますか?
フランスの原子力潜水艦をいずれ購入という計画のようですが、とりあえず
南半球ですから、具体的な脅威対象はないように思いますが、軍事力強化は
どのような取り扱いをされていますか?