2016/07/05 05:46 | 昨日の出来事から | コメント(1)
豪、5月の建築着工許可件数は-5.2%
昨日、ABS(オーストラリア統計局)が発表した5月の建築着工許可件数は、季節調整後で前月比5.2%減少しました。 事前の市場関係者の予想は3.5%の減少でしたので予想以上に悪い結果となっています。内訳としては、民間の一戸建て住宅の建築許可件数が+0.1%だったのに対して、アパートなどの集合住宅の許可件数が前月比11.3%も減少しています。 尚、同指標は月毎のブレが大きく、4月のアパートなどの集合住宅の着工許可件数は8,7%も上昇していましたので、今回はその反動が出るとの見方が大半でしたが、予想以上に減少した形になっています。また、前年同月比では、全体では9.1%減少し、集合住宅の着工許可件数は18.2%減少しています。
Westpac のシニア エコノミストMatthew Hassan氏は、現在の不動産市場について
(1) マンションなどの投資物件の住宅着工は、4月だけで16%も増加すると期待されており、2月以降では40%も増加すると建築業者は見込んでいる(明らかに不動産業者の不動産市場に対する期待が過剰)。
(2) そこへ、銀行は、国内における貸し出しを引き締める姿勢を鮮明にし、更には、海外からの投資を抑制する努力をしている。
と分析し、今後、不動産市場が更に拡大することには慎重な姿勢を示しています。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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One comment on “豪、5月の建築着工許可件数は-5.2%”
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海外からの投資を抑制するというのはどういう事なのか?
中国からの意味ですか? それなら止むを得ないかもしれませんが
欧米からの投資ならどんどん受け入れて経済発展をしてもらわないと
困りますね
インフラ投資ももっと投資して、奥地の観光も可能にしないと