2010/10/07 05:26 | 用語集 | コメント(0)
クロコダイル通信用語集
また、適宜、追加して、よりよい用語集にして参ります。
【あ〜か行】
【上げ相場】
チャートを見て基準にした縦軸に対して上昇している相場の事を上げ相場と言います。 この言葉の使い方には、注意が必要です。 例えば、米ドル/円のチャートでは、米ドルが円に対して買われた時には、このチャート上では上げ相場ですが、 逆に円/米ドルにチャートでは、円は下落していますので下げ相場となります。 つまり、チャート上で何を基準にしているかによって、同じ現象でも上げ相場になり、逆に下げ相場になってしまいます。
【一目均衡表】
かつて株のチャート分析をしていた一目山人(ペンネーム)と言う人が考えついた相場分析の手法。14日、25日と言った基本的な数字を使って、転換線、基準線、遅行スパン、先行スパン等の指標を計算して相場予測を行うもの。 クロコダイル通信でも、一目均衡表の数字を使っています。 一目均衡表の基準線を目先的な指標とし、遅行スパンを中期的な指標とし、先行スパンを長期的な指標として利用しています。どうして、別の呼び名を使うかと言えば、クロコダイル通信で使っているこれらの指標は、一目均衡表の利用の仕方と違っている為、これを区別する為に別称しています。
【陰線】
酒田五法で言うところの下げ線の事です。下げ線とは、その日の引け値が、その日の寄り付きよりも下がって取引を終えることです。
【売り気配】
株式市場や債券市場(一部商品市場)で売りの注文と買いの注文がそろわない為、売りの気配値を下げて売りの注文と買いの注文の数がそろうまで時間をかけて値段を下げていく行為の事。 尚、この間は、売りと買いの枚数がそろうまでどちらの注文も成立しません。
【エリオット波動 :Elliott Wave】
20世紀前半にNYの株式の価格分析をしていたエリオットと言うが、マーケットは、上げ相場はで5波動で上昇し、下げ相場は3波で修正することを基本としていると提唱した。 また、第1波に対して、第2波は、その0.382戻し(もしくは0.618)、次の第3波は、第1波の1.618倍(もしくは2.618倍)まで上昇する。 第4波は、再び、第1波の0.618(もしくは0.382)修正し、第3波は第1波のほぼ同じ値幅だけ上昇する基本パターンを考え付いた(発見した)。 尚、この0.382、0.618、1.618と言った数字は、黄金分割比率と言われ、フィボナッチ級数を割り算することで得られます。
【黄金分割】
フィボナッチ級数とは、1、2、3、5、8、13、21、34、54、88、142、230、372、、、、、つまり、最初に1があり、この1に1を足し、その後は、前の数字を足し合わせて出来る数字の連続の事です。
これを今度は、前の数字を今の数字で割ると、 1÷2=0.5, 2÷3=0.6666、 3÷5=0.6、・・・究極的には0.618に収束していきます。 これを1から引くと、つまり1−0.618=0.382となります。
この数字の組み合わせは非常に不思議で、全体1を0.618対0.382で区切ることを黄金分割と言います。 0.618+0.382=1 そして1.618×0.618=1といった不思議な関係を持っています。 これは、自然界の中にも多く存在していますし、最も安定した縦横の比率とされています。
【押し目買い】
現在の値段よりも下がったところで買う事
【買い気配】
株式市場や債券市場(一部商品市場)で売りの注文と買いの注文がそろわない為、買いの気配値を上げて売りの注文と買いの注文の数がそろうまで時間をかけて値段を上げていく行為の事。 尚、この間は、売りと買いの枚数がそろうまでどちらの注文も成立しません。
【キー リバーサル アップ:Key Reversal Up 】
下降トレンドにあって、その日の安値が前日の安値を下回ったにもかかわらず、その日の引け値が、前日の高値よりも高く引ける事です。 これは約8割の確率で、翌日は上昇する可能性があります。クロコダイル通信ではこのキー リバーサル アップのシグナルが出た時には追撃の買いを検討します。
【キー リバーサル ダウン:Key Reversal Down】
上昇トレンドの中にあって、当日の高値が前日の高値を更新したにも関わらず、その日の引け値が、前日の安値を下回って取引を終える価格パターンの事です。 私も、このパターンの有効性を過去10年くらいのJGBの日足の先物価格を使って調べたところ約8割の確率で、翌日は下落している事がわかりました。
【ギャップ:Gap】
前日の高値よりも高く寄り付き、そのまま上値を試して取引を終えることです。 その結果、前日と当日のチャートの間に隙間が出来ます。これを酒田五法では窓と呼び、欧米ではギャップと読んでいます。 このパターンの使い方は、上げ相場の時には、翌日以降、2−3日以内にこの窓を埋めないようであれば、更に上昇する可能性があると考えるべきです。 また、逆に、下げ相場でこうした窓(ギャップ)が開いた後、2−3日経っても窓が埋まらない時は更に下落する可能性があると考えるべきです。
【ギャン チャート : Gann Chart】
William D,Gannが考えついたチャート分析の手法。商品市場の価格分析に当たって、安値と高値を基準に正方形を作り、対角線をひいた線は45度角度で上昇したり、下降しています。これを彼は1×1(ワン、バイ ワン: one by one)と呼びました。 これを基準に1×2、1×4、1×8と相場に合わせてトレンドラインを引くことで下値支持線、あるいは上値抵抗線を予想しました。 この考えに、黄金分割の考えを導入したのが、ペンタゴン チャート分析です。
【首つり線】
首つり線とは、先程の塔婆の逆で、下げ相場にあって、寄り付き後、下値を試したにも関わらず引け値が寄り付き水準まで回復して取引を終える価格パターンの事です。このパターンは、相場が底打ちした可能性を示唆しています。 もし、このパターンが出ているのもかかわらず、売りポジションを持っていれば、その後は相場が大きく上昇してやられる(大損をする:相場で死ぬ:)ことを、この価格パターンがまるで首つり自殺をした人の姿に似ていることからこうした名前がつけられたようです。
【コマ】
寄り付き、引け値がほぼ同値で、上ヒゲも下ヒゲも小さい値幅で取引を終える価格パターンの事で、その後、相場が離れた方向の流れに付く事を示唆しています。 例えば、上げ相場でコマの価格パターンが示現した後、更に上昇した場合には、暫く上げ相場が続く可能性があります。 また、逆に、下げ相場で、コマが示現した後、更に下落すれば下げ相場が更に続くことを示唆しています。
【さ〜た行】
【下げ相場】
チャートを見て基準にした縦軸に対して下落相場の事を下げ相場と言います。 この言葉の使い方には、注意が必要です。 例えば、米ドル/円のチャートでは、米ドルが円に対して売られた時には、このチャート上では下げ相場ですが、 逆に円/米ドルにチャートでは、円は上昇していますので上げ相場となります。 つまり、チャート上で何を基準にしているかによって、同じ現象でも上げ相場になり、逆に下げ相場になってしまいます。
【ショート スクイズ:Short Squeeze】(踏み上げ)
特に下げ相場に中にあって買い戻しが殺到して急騰すること
【損切り線】(ストップ ロス: Stop Loss)
相場に入った時に(売りでも買いでも)、相場が自分の思惑通りにいかなかった時に、ポジションを損切って一旦、ポジションを中立(ニュートラル;フラット)にする事
【抱き線】
当日の高値が先日の高値より高く、且つ、当日の安値が前日の安値よりも安くなり、引け値は前日の高値と安値の間で引ける事。 これは、上も下も試したものの、はっきりとした方向を出せずに取引を終えた事を示しています。
【中期の指標】
クロコダイル通信で使われている中期の指標とは、一目均衡表の遅行スパンの事です。 これが、相場の上に位置すれば、基本的には強気を意味し、これが相場の下に位置していれば弱気を示しています。
【長期の指標】
クロコダイル通信で使われている長期的な指標とは、一目均衡表の先行スパンの事を指します。相場が、先行スパンの上に位置している時には強気相場を判断し、相場が先行スパンの下に位置している時には、長期的には弱気相場と判断しています(尚、一目均衡表ではこうした使い方はしていません)。
【追撃の売り】
現在の水準(もしくはある水準を下回ってきた時に)、相場の流れを追いかけるようにして売っていくこと
【追撃の買い】
現在の水準(もしくはある水準を上回ってきた時に)、相場の流れを追いかけるようにして買っていくこと
【手仕舞い】
現在保有しているポジションを中立(ニュートラル:フラット9にすること。この場合には利益を確定することもあれば、損切ることもあります。
【塔婆】
塔婆(とうば)とは、本来、お墓の印の事を指します。 これは、上昇相場にあって寄り付き後に上値を試したにも関わらず、引け値が寄り付きと変わらない水準で取引を終える価格パターンの事で、これは相場の天井をつけた可能性を示唆しています。 従ってこのパターンが出たにもかかわらず買いポジションを持っている人は、その後、大きくやられる(大損をする:相場で死ぬ)ことを示唆し、そのお墓が建つという意味から塔婆(とうば)と名付けられています。
【な〜は行】
【並び赤】
上げ相場の時に、まず上放れした後に、前日の価格パターンが上ヒゲも下ヒゲもほとんどない陽線で引け、当日もほぼ同じ陽線を形成し、陽線が2つ並ぶ価格パターンの事です(これを並び赤(昔は陽線を朱色で書いていた為)。 検証の結果、約8割の確率で、翌日に上昇することが分かっています。クロコダイル通信ではこの価格パターンは積極的に利用します。
【並び黒】
下げ相場の中にあって、まず下放れをし、前日の価格パターンが上髭、下ヒゲは殆どなしの陰線で当日の価格も前日と同じ様な陰線が並んで引ける価格パターンの事です。 検証の結果、これも約8割の確率で、翌日は下落する事が分かっています。クロコダイル通信ではこの価格パターンは積極的に利用します。
【フィボナッチ級数 : Fibonacci 】
フィボナッチ級数とは、1、2、3、5、8、13、21、34、54、88、142、230、372、、、、、つまり、最初に1があり、この1に1を足し、その後は、前の数字を足し合わせて出来る数字の連続の事です。
これを今度は、前の数字を今の数字で割ると、 1÷2=0.5, 2÷3=0.6666、 3÷5=0.6、・・・究極的には0.618に収束していきます。 これを1から引くと、つまり1−0.618=0.382となります。
この数字の組み合わせは非常に不思議で、全体1を0.618対0.382で区切ることを黄金分割と言います。 0.618+0.382=1 そして1.618×0.618=1といった不思議な関係を持っています。 これは、自然界の中にも多く存在していますし、最も安定した縦横の比率とされています。
【フック リバーサル アップ: Hook Reversal Up】
下降相場にあって、その日の安値が前日の安値を下回り、且つ、その日の引け値が前日の引け値を上回るものの前日の高値までは越えない状態で引ける価格パターンです。 検証の結果、約6割の確率でその日の引け値よりも高くなることが分かっています。
【フック リバーサル ダウン: Hook Reversal Down】
上昇相場にあってその日の高値が前日の高値を越えた後、引け値が前日の安値よりは安くならないものの、引け値より安くなる価格パターンの事です。 検証の結果、約6割の確率で翌日に値段がその日の引け値より下がる事がわかっています。
【踏み上げ】(ショート スクイズ: Short Squeeze)
特に下げ相場に中にあって買い戻しが殺到して急騰すること
【ペンタゴン チャート: Pentagon Chart】
ギャン チャートの考え方に、黄金分割の考え方を加え合わせた2次元空間はペンタゴンになります。これを相場の大底と高値を基準にしてチャートを作り、現在に至るまでの価格の軌跡をうまく説明できれば、近い将来においても有効に説明できる(予測出来る)のではないかとの考えの下相場予測するもの。
【ボラティリティ : Volatility】
クロコダイル通信で使っているボラティリティは、前日の引け値とその日の引け値の価格差を値幅とし、この絶対値を使って、過去20日間の値幅の標準偏差を年率に換算したのが20日間のボラティリティです。同様にして60日間の値幅の標準偏差を年率に換算したのが、60日間のボラティリティです。
【ま〜わ行】
【窓】
前日の高値よりも高く寄り付き、そのまま上値を試して取引を終えることです。 その結果、前日と当日のチャートの間に隙間が出来ます。これを酒田五法では窓と呼び、欧米ではギャップと読んでいます。 このパターンの使い方は、上げ相場の時には、翌日以降、2−3日以内にこの窓を埋めないようであれば、更に上昇する可能性があると考えるべきです。 また、逆に、下げ相場でこうした窓(ギャップ)が開いた後、2−3日経っても窓が埋まらない時は更に下落する可能性があると考えるべきです。
【目先の強弱を判断する線】
クロコダイル通信で使う目先の強弱を判断する線とは、一目均衡表で言うところの基準線の事です。相場がこの線より上であれば、目先的に強気と判断し、この線より下であれば、目先的に弱気として判断しています。
【戻り売り】
現在の取引されている値段よりも高いところで売る事
【揉み合い】
値段はある範囲の中で方向感もなく取引されている状態(横這いと同じ)。
【横這い】
値段はある範囲の中で方向感もなく取引されている状態(揉み合いと同じ)。
【陽線】
酒田五法で言うところの下げ線の事です。下げ線とは、その日の引け値が、その日の寄り付きよりも下がって取引を終えることです。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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