2015/11/04 05:25 | 昨日の出来事から | コメント(0)
RBA,政策金利据え置き
昨日、RBAは定例理事会を開催し、現行政策金利2%の据え置きを決定しました(6か月連続)。 市場関係者の中には、最近の豪大手銀行の住宅ローン金利の引き上げを相殺させる意味で政策金利を引き下げるのではないかとの見方もありましたが、昨日の決定はこうした見方を否定する形となっています。 事前の市況関係者の予想では、29人のエコノミストの内、12人が昨日の政策金利の引き下げを予想し、短期金利先物市場では、この日の政策金利の引き下げを40%織り込む水準で取引されていました。 一方で、為替市場では、昨日の政策金利の引き下げの決定がなかったことから、豪ドルは他通貨対比で買われ、対米ドルでは発表前の0.7120ドル近辺から0.72ドル台まで買われました。
理事会後のRBA総裁Glenn Stevens氏は、「理事会では、豪経済がここ数か月において若干改善し、今後もこの傾向が続く見通しを確認した」とする一方で、「インフレ率の見通しについては、更なる金融緩和が視野に入るほど落ち着いており、借り入れ需要をサポートするためにも(更なる政策金利の引き下げは)妥当である」と将来的な政策金利の引き下げの可能性も述べています。
また、RBA定例理事会前の別の高官の発言では「本日のメルボルン カップの日に政策金利の引き下げは考えにくい。というのも、失業率やビジネス コンディションが改善傾向にあり、しかも住宅価格高騰に対する懸念が長く続いているからである」と述べていました。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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