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The Gucci Post [世界情勢・政治・経済金融 × プロフェッショナル]

2015/10/07 05:26  | 昨日の出来事から |  コメント(0)

RBA、政策金利を据え置き


おはようございます。

昨日、RBAは定例理事会の中で、現行の政策金利2%を据え置くことを決定しました(連続5か月据え置き)。 理事会後のRBA総裁Glenn Stevens氏の声明の主な内容は以下の通りです。

(1) 本日の定例理事会の中で、我々は、現行政策金利を据え置くことが現在の豪経済に照らし合わせて妥当であると判断し、据え置くことを決定した。また、今後の金融政策については、これから発表される経済指標を注視して適切に判断していく。

(2) 現在、株市場において株価が不安定な値動きをしているが、これによって豪経済が損なわれることはない。 また、こうした動きは豪の株市場だけでなく、世界中において不安定な値動きとなっている。

(3) 世界経済は、緩やかな拡大基調を辿っているが、中国や東アジアでは経済成長が低下している。 その一方でアメリカ経済は堅調に推移している。

(4) 先週の米の雇用統計を受けて、FRBは政策金利の引き上げり1四半期程度先送りしそうである。 また、為替市場に行いては、豪ドルは対米ドルで大きく下落し、商品価格の下落に見合う水準にまで調整されている(現在の為替水準に満足している)。

ANZは、最近、RBAの今後の政策金利動向を見直し、来年の2月と5月に0.25%を引き下げて1.5%になると予想しています(以前より政策金利の引き下げの時期を先送りしています)。

その一方で、昨日、民間のDun & Bradstreet が発表した9月のビジネス サーベイは、今年の1月以来の高い水準となり、豪経済に明るい兆しが出始めています。更には、先週発表された2015年第3四半期の求人空数(job vacancy number)は3年ぶりの高い水準となり、労働市場に不足感が出始めています。

クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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