2015/08/28 06:08 | 昨日の出来事から | コメント(2)
豪、2015年第2四半期の設備投資は4%下落
昨日、ABS(オーストラリア統計局)が発表した2015年第2四半期の設備投資は、季節調整後で前期比4%下落してAUD34.3bnで、前年同期比では10.5%の減少となっています。 事前の市場関係者の予想では前期比2.5%の下落でしたので、予想以上に設備投資が低調であったことが窺えます。
主な内訳としては、建物やプラントなどの支出は前期比で5.6%減少してAUD21.7bnでした。その一方で、機械などの工作機械支出は前期比1.2%の減少に留まってAUD12.56bnでした。
その一方で、今後の設備投資見通しに関しては、鉱山関連産業を中心にかなり設備投資の整理統廃合が進んだことから、これまで程の減少を見込む企業は少なく、2014―2015年実績は前年比23.4%減のAUD114.8bnでしたが、2014-2015年会計年度最終ベースでは4.7%減のAUD150.58bnと事前に予想されていた設備投資額よりも0.5%程度落ち込みが少なくなりそうです。
Westpac のチーフ エコノミストAndrew Hanlan氏は「今後の設備投資については、下げ止まり感が出るものの、引き続き低調な状態が続く」と述べています。
尚、同銀行は、2015年第2四半期のGDPを事前の+0.3%成長から+0.4%に上方修正しましたが、実質成長率は、第1四半期の+2.3%から+2.2%に下がるとみています。
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2 comments on “豪、2015年第2四半期の設備投資は4%下落”
maehashi にコメントする コメントをキャンセル
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私の質問は下値の18000円でなくて上値の
2万円プラスのほうです。
クロコダイルさんの下値解説を、上値で考えると
崩壊した値段に来ると、売却したい人達が沢山いて
天井になってしまうという事ですね?
それは、理解ができますが、時価総額がGDP以上に
なれないという経験則だか、理論の説明には、不充分と
思いますが、いかがでしょうか?
いつもお世話になります。
まずは、ご質問の意味を取り違えまして失礼しました。
ご指摘の株価の水準とGDPの関係ですが、私もパードゥン様がご指摘のように、理論的な根拠に乏しいを思います。
感覚的には、時価総額とGDPが一致するところが相場の上限と言うのも「何となく説得力」もありますし、これまでの経験則で説明できる節もありますが、だからと言って、相場がこれを越えることができない根拠にはならないと思います。
それは、「国の財政赤字がGDPを越えてはいけないを越えと財政破綻の可能性が出てくる」との議論にも似ていると思います。
確かに、何かの尺度を示す一つの指標としてGDPがしばしば使われますが、それが、本当に理論的な根拠になりえるかどうかは、慎重な議論が必要だと思います。
ましてや、株価となりますと猶更だと思います。
よろしくお願いします。
前橋