2015/08/13 06:05 | 昨日の出来事から | コメント(0)
豪、2015年第2四半期の賃金は0.6%上昇
昨日、ABS(オーストラリア統計局)が発表した豪の2015年第2四半期の賃金上昇率は前期比で+0.6%となり、前年同期比では+2.3%でした。 事前の市場関係者の予想も+2.3%でしたので予想通りの結果となりましたが、この水準は、1998年にABSがこのデータを取り始めて以来、最も低い水準となっています。
内訳としては、公的機関の賃金は前期で+0.7%となり、前年同期比で+2.5%でしたが、民間の賃金は+0.5%の上昇に留まり、前年同期比では+2.2%でした。 この水準は、2015年第2四半期のコア インフレ率2.3%を若干下回る水準となっています。
National Australia Bank のシニア エコノミスト David de Garis氏は「過去3年間の賃金上昇率の下落傾向は、主に鉱山関連産業の賃金の伸び悩みによるとことが大きい」とし、「鉱山関連産業の多い西オーストラリアやクイーンズランド州では賃金が伸び悩み、これらの地域では、低賃金の労働者の割合が他の地域に比べてより多くなっている」と指摘しています。
また、CommSec のエコノミスト Savanth Sebastian氏も「賃金は、今後もかなりの期間に亘り弱含み、失業率も6%台で推移するであろう」とコメントしています。
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