昨日、民間のNAB（National Australia Bank）が発表した５月の豪のビジネス信頼感は、前月比４ポイント上昇して７ポイントとなりました。　このリサーチは、国内５４０社以上の非農業ビジネスの企業によるアンケートを５月２５日～６月１日にかけて行ったもので、昨年１１月以来の高い水準となりました。

内訳としては、鉱山関連産業が引き続き大きく落ち込み、輸送、娯楽関連も下落しています。　その一方で、金融や不動産関連は上昇しています。

NAB のチーフ　エコノミストAlan Oster氏は「先月にこの指数を発表した際には、RBAにより更なる景気刺激策が必要であると指摘したが、その後、RBAが政策金利を引き下げたことによって、５月のビジネス信頼感が上昇した事は好ましいことである」と指摘しながらも「鉱山関連産業のビジネス信頼感が回復するのは相当困難な状況にある」とコメントしています。

また、この日、NABは今後の豪経済見通しを発表し、２０１５年末の経済成長率をそれまでの＋２．３％から２．４％に上方修正しましたが、２０１６年の成長率を＋２．９％から＋２．６％に下方修正しています（尚、２０１７年の成長率に関しては＋３％と変えていません）。