2015/06/03 05:56 | 昨日の出来事から | コメント(0)
RBA,政策金利を据え置き
昨日、 RBAの定例理事会が開催され、その中で現行の政策金利の据え置きを決定しました。
理事会後のRBA総裁の声明の主な内容は以下の通りです。
(1) 先月に政策金利を引き下げ、今回の理事会においては(その経済効果を見極める為に)現行の政策金利を据え置くことが妥当との判断がなされた。
(2) これまでの経済指標、そして来年度の予算編成から判断されることは、豪経済を下支え、かつインフレ率を目標水準に維持する為には、金融緩和政策が最も効果的であると我々は考えている。
(3) 世界経済は緩やかに拡大しているが、豪の主力商品である鉱山資源価格は昨年に比べて大きく下落しており、それが豪経済の足を大きく引っ張っている。
(4) 国内の最終需要が弱く、鉱山関連産業を始めそれ以外の産業の設備投資も力強さにかけている。 また公共投資も、税収が伸び悩んでいることから縮小傾向にある。そのような状況下では、金融政策は緩和基調である必要がある。
(5) 為替水準については、豪ドルは米ドルに対してはかなり下落しているが、通貨バスケットとして見た場合、豪ドル位はそれほど下落していない。
これを受けて、現在の短期金利市場では、今年末までに更なる0.25%の政策金利の引き下げを90%織り込んだ水準で取引されており、一部の市場関係者の中には、政策金利が1.5%まで引き下げられると予想しています。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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