2015/05/19 04:10 | 昨日の出来事から | コメント(0)
RBA、シドニーとメルボルンの住宅バブルに懸念表明
昨日、RBAの副総裁Philip Lowe氏がCorporate Finance Conventionで講演をしました。主な内容は以下の通りです。
(1) 今回の政策金利の引き下げは、過度な貸し出しが助長されることなく、豪経済を金融面から押し上げようとする微妙な政策判断からなされた。
(2) 今回の政策金利の引き下げは、豪国民が将来の収入増加を先取りして、現時点で多額の借り入れを促すことを目的とするものではない。 特に、将来の収入増を見込んで既に多額の借り入れをしている人々を更に積極的にさせるためのものではない。特にシドニーとメルボルンにおいては住宅価格の高騰が続いており、一部の投資家に過度の借り入れが見受けられる。
これに対して、Australian Securities and Investments Commission のGreg Medcraft会長は「先日、RBAが作成したAFR(Australian Financial Review)に中で、住宅バブルの可能性と返済能力を超えた借り入れを行っている投資家に対して懸念を表明していることを指摘しながらも、「今後、(豪経済の低迷を理由に)更にRBAは政策金利を引き下げる可能性がある」とコメントしています。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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