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The Gucci Post [世界情勢・政治・経済金融 × プロフェッショナル]

2015/04/22 05:11  | 昨日の出来事から |  コメント(1)

RBA、4月定例理事会の議事録から


おはようございます。

昨日、今月7日に開催されたRBA定例理事会の議事録が公開されました。 主な内容は以下の通りです。

(1) 今回は、政策金利を据え置くものの、今後、インフレが目標の範囲内にとどまり、国内需要を金融面から下支える必要があると判断された時には、更なる金融緩和が妥当となるであろう。

(2) 現時点では、理事会としては今後の経済指標を見極めているところであり、特に、インフレ率の動向や、経済成長率がこれまでの平均的な水準に比べてどのように推移するかを注視している。

(3) これらの経済指標動向によっては、今年の早い段階で更なる政策金利の引き下げを検討する。

尚、本日は、2015年第1四半期のインフレ率が発表されることになっており、事前の市場関係者の予想では0.2%(年率1.3%)の予想が中心になっており、2014年第4四半期の1.7%から更に低下する見込みです。

また、一昨日、ゴールドマン サックス主催のセミナーの中で、Glenn Stevens RBA総裁は、「インフレが落ち着いているならば、政策金利の引き下げが今度の理事会の議題になるであろう」と改めて政策金利の引き下げを示唆しました。 また、シドニーなどの一部の都市で不動産バブル化していることに対しては「今後、更に政策金利を引き下げたとしても、シドニーの不動産動向にあまり気を遣いすぎる必要はない。と言うのも、この現象はシドニーだけに留まり、他の州都の不動産価格動向は落ち着いているかである」と述べています。

更に、豪ドルの為替水準についても、「現在は対米ドルで0.78~0.76ドル台で推移しているが、政策金利が引き下げられれば、一段と下落するであろう」と通貨安による景気の下支え効果にも期待感を示しています。

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One comment on “RBA、4月定例理事会の議事録から
  1. パードゥン より
    産業を興す気がないなら

     資源も知的人材も豊富なのに、金利だけ下げれば
    上昇率の高い投資物に経済資源が移動していくだけでは
    ないでしょうか?

     オーストラリアで必要なのは、活力のようですから
    中国企業の誘致が一番てっとり早そうです。
    世界の為にもっと頑張ってもらわないと

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