2015/04/08 05:17 | 昨日の出来事から | コメント(0)
RBA、政策金利を据え置き
昨日、RBAは定例理事会を開催し、その中で現行の政策金利の据え置きを決定しました。
理事会後のGlenn Stevens 総裁の声明の主な内容は以下の通りです。
(1) 世界的なゼロ金利政策が今後も暫く続く中、RBAとしては現行の政策金利を「当面は据え置くこと」が妥当と判断した。
(2) しかし、その一方で、世界的な鉱山資源価格が下落しており、将来的には更なる政策金利の引き下げが妥当となる時期が来るであろう。
(3) 今後の理事会を通じて更なる政策金利の引き下げの「時期」について議論がなされるであろう。
為替市場及び短期金利市場では、今回の理事会で政策金利の引き下げをかなりの割合で市場価格に織り込んでいたため、今回の政策金利据え置きの発表後、豪ドルは他通貨対比で買われ、短期金利先物市場では一時的に金利が上昇(価格が下落)しています。
CommSec のエコノミストSavanth Sebastian 氏は「(今回の声明を受けて)政策金利の引き下げあることは間違いない。後はタイミングだけの問題になっている」とし、「今月末に発表される2015年第1四半期のインフレ率の発表を受けて来月の理事会で引き下げるであろう。また、その時期は2015年度の予算策定時期に当たり、今月よりも来月の方がタイミング的に妥当との判断があったのではないか」とコメントしています。
また、ANZ のシニアエコノミストRiki Polygenis氏も「今回の声明を見る限り、不動産価格の高騰がRBAによる政策金利引き下げの妨げ要因になっていないことがはっきりした。我々としては5月の理事会で政策金利を引き下げる可能性が高い」と述べています。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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