2014/12/12 13:35 | 昨日の出来事から | コメント(1)
豪、11月の失業率は6.3%に上昇
昨日、ABS(オーストラリア統計局)が発表した11月の豪の失業率は、前月の6.2%から0.1%上昇して6.3%となり、12年ぶりの高い水準となりました。 内訳としては、新規雇用者数が43,000人増加し、事前の市場関係者の予想に比べて2倍近く多くなっています。 しかし、その実態は新規雇用者数の95%が非正規雇用であり、正規雇用はわずかに1,800人の増加に留まっています。
一方で、失業者数は4,700人増加して78.8万人となり、この数字は、新聞やインターネットの求人広告件数の5倍にも上っています。 尚、労働参加率は0.1%上昇して64.7%でした。。
市場関係者の反応は、ABSが10月から導入した新しい季節調整の計算手法を巡ってまだ懐疑的なところが多く、この日発表された数字をそのまま受け止めるまでに至っていません。
しかしANZのエコノミストSavita Singh氏は「(自ら行っている求人広告件数の動向から雇用が改善していることから)今回の数字をもって失業率はピークアウトすると期待している」とし、「今回の数字をもってRBAが政策金利を引き下げるとは考えておらず、我々としてはRBAが政策金利を引き下げる可能性は50%以下と考えている」とコメントしています。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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One comment on “豪、11月の失業率は6.3%に上昇”
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なんか、中国並みに統計まで工夫して通貨高を嫌っている感じですが
どうも通貨政策がよくわかりません。
普通に考えると輸出製品は少ないですから、通貨高で内需が活発なほうが
雇用も増えて良いと思いますが、オーストラリアは内需拡大の意思が
あまりありませんか? あまり物をほしがらない文化ですか?