2014/12/11 14:32 | 昨日の出来事から | コメント(0)
12月の消費者センチメントは-5.7%
昨日、民間のWestpac-Melbourne Instituteが発表した12月の豪の消費者センチメントは、5.7%下落して91.1ポイントとなり、2011年8月以来の3年ぶりの低い水準となりました。
Westpac のチーフ エコノミストBill Evans氏は
(1) 今回の数字では、回答者の87%が今後の景気の見通しに悲観的であり、また、同じく96%の回答者が、将来の自らの職の確保に懸念を持っている。
(2) 今回の調査は、先週に豪の2014年第3四半期のGDPが+0.3%の緩やかな増加に留まった後に行われたものであり、今年の5月に連邦政府が打ち出した財政削減と増税によって、完全に消費者のセンチメントは落ち込んでしまった。
また、この日、ABSが発表した10月の豪の投資用住宅物件に対するローンは、季節調整後で+1%と前月の+3.7%増から低下しています。また、自宅用住宅ローンは、同じく前月の+1.4%増から+1%とこちらも緩やかな伸びにとどまりました。
一昨日には、the Australian Prudential Regulation Authority(金融監督庁) と企業を規制監督する ASICが共同で、今後、増加し続けている投資用住宅ローン動向を監視し、必要とあれば適切な行動を取ることを発表しています。
こうした一連の動きは、これまでRBAが投資用住宅ローンの伸びが過熱気味に推移していること、そして
これの後ろ盾となっている銀行の貸し出しに安易な貸し出しが多くみられることを指摘してきたことへの対策の一環と市場関係者は捉えています。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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