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The Gucci Post [世界情勢・政治・経済金融 × プロフェッショナル]

2014/12/04 14:40  | 昨日の出来事から |  コメント(0)

豪、第3四半期のGDPは+0.3%


おはようございます。

昨日、ABS(オーストラリア統計局)が発表した2014年豪のGDPは前期比で+0.3%となり、前年同月比では+2.7%の成長となりました。 事前のエコノミストの予想は前期比で+0.7%で前年同期比では+3.1%でしたので、予想よりも弱気数字となっています。

主な内訳としては、第3四半期の財とサービスの輸出が+0.6%と最も大きく成長に寄与しましたが、前年同期比では-3.5%と振るいませんでした。 また、家計部門の第3四半期の支出は+0.5%で前年同期比では+2.5%となっています。 その一方で、第3四半期の住宅投資は前期比-0.9%で前年同期比では+6.8%とここにきて失速感が出ています。

また、設備投資全体(家計部門、民間企業、公的部門を含む)は、前期比で-2.7%となり、前年同期比では-2.8%と振るいません。また、国内最終需要は、前期比-0.3%で前年同期比では+0.9%となっています。 また、関心のインフレ率ですが、第3四半期は前期比+0.5%で前年同期比では+2%に留まっています(RBAが中期的な目標とする2~3%の下限)。 また、可処分所得の増加幅は、前年同期比でわずかに+0.8%しか増加しておらず、今後、ますます個人消費の低迷が予想されます。

Commsec のチーフ エコノミストCraig James氏は「今後、RBAの関心事は2014年第4四半期のGDPに移り、RBAが予想する2.5%程度の経済成長であれば、RBAは政策金利の引き下げはしないであろう」とし、「我々としては、RBAの次のアクションは政策金利の引き上げと考えているが、それは2015年8月頃までないだろう」とコメントしています。

その一方で、ゴールドマン サックスとはじめいくつかの銀行や証券会社は、今日の数字を受けて、「2015年にかけてRBAは政策金利0.25%を2回引き下げるであろう」と政策金利の引き下げを予測しています。

クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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