2011/09/27 05:14 | 昨日の出来事から | コメント(1)
世界各国の教育水準比較
先週号の英誌エコノミストに、2009年時点でOECD内の団体PISA(Programme for International Student Assessment) が行った世界各国の15歳の学生の「読解力、数学、科学」の学力比較を行った調査結果に関する記事かありましたので、ご紹介したいと思います。
世界一は、中国の上海の学生で、2位は韓国、3位はフィンランド、4位は香港、5位はシンガポール、6位はカナダ、7位はニュージーランド、そして8位に私達の日本、9位にオーストラリア、10位にオランダとなっています。ちなみにアメリカは14位、ドイツは16位、17位にフランス、18位にイギリスとなっています。
これを見てお分かりの通り、世界のトップ10にアジアの国が5カ国も入っています。
一般的には、教育水準の高さは、かけた費用に比例すると言われていますが、調査結果によれば、それは全体の10%の学生において見られる現象であって、例えば、貧富の差が大きいオーストラリアでも高い教育水準を維持していることからして、必ずしも「お金」が教育水準を決めるものではなさそうです。
では、高い教育水準を確保するポイントは何でしょうか?
PISAの報告によれば、(1)学校の自治や権限を広く認める事、 (2)学力の遅れている生徒の底上げに力を入れる事、 (3)行く学校を自由に選べるようにする事、そして最後に (4)先生の質を高める事、が教育水準を高める主要な要因と指摘しています。
今、世界各国では教育改革や、新しい教育の取り組みが行われていますが、PISAは、以上の4つの要因の内でも最も重要なポイントは、(やや責任転嫁の感も否めませんが)「先生の質を如何に高めるか」が教育水準の向上の最も大きな要因であると指摘しています。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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学生・・?
大学・・? 高校を含む・・?
PISAの調査能力は・・?
現地調査しているのだろうか・・・?