2014/10/29 14:30 | 昨日の出来事から | コメント(0)
RBA高官の講演会から
昨日、RBAの金融化安定部門のヘッドLuci Ellis氏がシドニーで講演をしました。 その主な内容は以下の通りです。
(1) 住宅着工許可件数は、年率換算で20万件の異常に高いペースとなっており、この背景には、RBAによる低金利政策と、人口増加が挙げられる。
(2) その中にあって、注目すべきは、豪の主力産業である鉄鉱石や石炭に次ぐ教育産業、特に、海外からの多くの学生が都市部に流入していることが挙げられる。 こうしたことによる人口増加は、本来の人口増加(家庭を形成し、家族が増えることによる人口増加)と違って、あまり歓迎すべきことではない。
(3) 何故ならば、学生は郊外に住む家族持ちと違って出来るだけ大学に近いところに住みたがる傾向があり、この傾向が都市部の住宅価格をより押し上げやすい要因を形成している。
(4) こうした問題を解消するには、アメリカの大学都市作りに観ることができるように、郊外に新しい大学都市を作り、そこに学生を集める政策を進めるべきである。
(5) ちなみに、オーストラリアでは、1913年に首都キャンベラを作って以来、こうした大規模な都市つくりをしておらず、今後はこうした政策も検討すべきである。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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