2014/10/01 14:31 | 昨日の出来事から | コメント(0)
年初来の投資用住宅ローンは9.2%増
昨日、RBAが発表した2014年1~8月期の豪の投資用住宅ローンの伸び率は、豪の平均的なインフレ率である3倍以上となる年初来9.2%増に達し、1990年以来の大幅な増加となっています。 また、これによって住宅ローンが全体のローンに対して占める割合が33.9%となり、これも1990年以来、最も高い割合となっています。
一方で、ビジネス向け貸し出しは、年初来+3.2%の増加となり、また、住宅以外の個人のクレジットおよびローンの増加は1.1%増にとどまっています。 更に、自宅取得のための住宅ローンは年初来5.4%の増加となり、このことからも投資用住宅ローンだけが異常なまで増加していることはわかります。 こうした事を受けて、RBAは住宅価格高騰を招いている銀行の貸し出しを抑制するための施策を検討し始めました(先日ご報告の通り)。
特に、オーストラリアの中心的な都市であるシドニーやメルボルンの投資用住宅価格の上昇率は二ケタ台となり、この地域の住宅投資の過熱ぶりは異常となっています(完全にバブル)。
また、この日、民間のHSBCが発表した9月の中国の製造業purchasing managers index (PMI)の最終値は、前回の暫定値と変わらない50.2ポイントでした。これによって、ここ3か月の中国の製造業PMIは7月の51.7ポイント、8月の51.1ポイント、そして今回の50.2ポイントと低下傾向が鮮明になっています。
HSBCのチーフ エコノミストQu Hongbin氏は、「中国経済は、引き続きポジティブとネガティブの別れ目である50ポイントを若干越えているものの、足元はその勢いが低下しており、このままでは中国政府が目標とする成長率7.5%を下回る緩やかな経済成長に留まる」とし、「目標とする経済成長を達成するためには、金融面と財政面の両方から景気刺激策が必要である」とコメントしています。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
現在有料版にはお申し込みいただけませんのでご了承ください。
当社に無断で複製または転送することは、著作権の侵害にあたります。民法の損害賠償責任に問われ、著作権法第119条により罰せられますのでご注意ください。
いただいたコメントは、チェックしたのち公開されますので、すぐには表示されません。
ご了承のうえ、ご利用ください。