2014/09/04 15:31 | 昨日の出来事から | コメント(2)
豪、2014年第2四半期のGDPは+0.5%
昨日、ABS(オーストラリア統計局)が発表した2014年第2四半期の豪のGDPは前期比+0.5%増加しました(年率+3.1%)。 事前のエコノミストの予想は+0.3%~+0.4%(年率+2.75%)でしたので、予想よりも豪経済が堅調に推移していることが窺えます。 また、RBAは、今後の豪の経済成長については、中期的な経済成長の平均値3%をやや下回る水準と予想していましたので、昨日の数字はそれをも上回る数字となっています。 これによって市場関係者は、「目先的にはRBAにより更なる政策金利の引き下げの可能性はなくなった」として、豪ドルは他通貨対比で買われています。
主な要因としては、住宅建築だけでなく設備投資施設などの建築関連が堅調であったことが豪経済を下支えしています。 地域別では、ニュー サウス ウェルズ州とビクトリア州がそれぞれ+3.6%と+2.5%の成長となり、この地域も建築関連産業を中心に景気を押し上げています。
主な内訳としては、賃金、サラリーが前年同期比で+3.1%上昇していますが、一方で輸出入に関しては輸出に占める輸入の比率は鉄鉱石の輸出価格の下落の影響を受けて前期比4%下落しています(先日もお話ししましたが、2013年に輸出価格を一気に2倍近くも引き上げたことによる反動)。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
現在有料版にはお申し込みいただけませんのでご了承ください。
当社に無断で複製または転送することは、著作権の侵害にあたります。民法の損害賠償責任に問われ、著作権法第119条により罰せられますのでご注意ください。
2 comments on “豪、2014年第2四半期のGDPは+0.5%”
パードゥン にコメントする コメントをキャンセル
いただいたコメントは、チェックしたのち公開されますので、すぐには表示されません。
ご了承のうえ、ご利用ください。
日本が通貨価値安定性で脱落を始めて、世界の選択肢は、スイス、豪、カナダしかないわけで、その中でも健全財政の豪の評価は良いのではないでしょうか?
中国元は経済的には不安がなくても、政治で何がおこるかわからいので、当面は怖いし。 太らせておいて、取り上げる例が多すぎます。
その点では、豪は実質内容が良いのに口先介入で通貨高を嫌って抑えていた節がありますから、グッチー得意の中期見通しは、彼が出没をしているところからみても良いのではないでしょうか。 鳥のオーム見たいな利益率が良くて、かつ、法のふれない良い地産があると個人投資家としてはうれしいでしょうね。
クロコダイルレストランも味の評価は良いようですが、怖いし(笑)
いつもお世話になります。
ご指摘をいただいた豪、カナダはコモンウェルズと言ってイギリス連邦国のメンバーです。
私としては、スイス以外の通貨としては、イギリス ポンドも加えてもいいのではないかと考えています。
理由は、こうした国々では、個人でいえば借金、国家でいえば財政赤字に対する考え方が、イギリスの開拓精神と共に自己規律と倹約の精神でしっかり担保されているからです。
「やもすれば、借金は踏み倒したもの勝ち」、あるいは「デフォルトが起きれば、逆に『貸し手責任』」が問われる現代社会にあって、貸し手は、イギリスや、カナダ、オーストラリアのような国を支持しているのであり、このことが最終的なコストをもっとも低く抑えることにつながっていると思います。
しかるに、日本はどうでしょうか。
そのことに対する答えが、今年の年末に消費税を10%まで引き上げることができるかどうかにかかっていると思います。
よろしくお願いします。