2014/08/22 15:26 | 昨日の出来事から | コメント(0)
8月の中国のPMIは3か月振りに低い水準
昨日、民間のHSBCが発表した中国の8月の製造業PMI(purchasing managers’ index)は、7月51.7ポイントから50.3ポイントに下落して3か月ぶりに低い水準となり、将来の中国経済にやや失速感が出始めています。このインデックスでは50ポイントを超えると将来の景気に対して楽観的であることを示し、50ポイントを割り込むと悲観的であることを示しています。 今回の数字では辛うじて50ポイントを超えましたが、それまでのような楽観的な見通しがなくなってきていることを示しています。
HSBC チーフ中国経済担当エコノミストHongbin Qu氏は
(1) 国内外を問わず、中国経済がそれ以前の水準に比べてやや失速してきている。
(2) ディスインフレの影響が今後数か月にわたり仕入れ価格や生産価格にのしかかり、基調として中国経済は緩やかながらも回復しているものの、足元はやや失速しそうである。
(3) 中国当局は、財政面においても、また金融面においても、将来の中国経済が安定的に持続維持可能な水準まで回復するまでは緩和政策をとり続けるであろう。
とコメントしています。
その一方で、市場関係者は、現在、中国の住宅価格が暴落する中、中国の銀行セクターに(不良債権)リスクが増大することによって、中国経済の回復基調が阻害されるのでないかと懸念し始めています。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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