2014/08/01 15:13 | 昨日の出来事から | コメント(1)
豪、6月の建築着工許可件数は5%減少
昨日、ABS(オーストラリア 統計局)が発表した6月の建築着工許可件数は、季節調整後で前月比5%減少して15,659件でした。 事前の市場関係者の予想はフラット(前月比変わらず)でしたので予想よりも悪かった数字に市場は驚きをもって捉えられました。 しかしながら前年同月比では+16%と中長期的には堅調であることが分かります。
今回の数字の主な内訳としては、民間セクターの住宅着工許可が前月比-2.2%となり、民間の集合住宅の着工許可件数が前月比10.5%の減少と振るいませんでした。
JP Morgan のエコノミスト Ben Jarman氏は
(1) 今回の数字からもわかるように、住宅建築セクターが鉱山部門に替わる豪経済のリバランス役にはならないことを示している。
(2) 過去1年から1年半にかけて住宅セクターは好景気であったが、この好景気もそろそろピークを打ちつつあり、今後はこれまでのような高い成長は望めそうにない。
としています。
一方で、National Australia Bank のシニア エコノミスト David de Garis氏は
(1) 今回の数字は、5月の実績が+10.3%の後の数字であったことに対する反動であって、(多少)悪くても驚きに値しない。
(2) 住宅セクターは今年後半にかけても豪経済の牽引役を担うであろう。 一方で、2015年にかけて住宅セクターが牽引役を担えるかどうかについては、豪の雇用がどれだけ拡大するかにかかっている。
とコメントしています。
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One comment on “豪、6月の建築着工許可件数は5%減少”
パードゥン にコメントする コメントをキャンセル
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5%減少だと、8百数十件ですから、月に1000人だけ金持ち中国人を受け入れるだけで問題解決でしょう。 オーストラリア全体でみれば、、各都市で数人の話でしょうから、問題もなさそうですし。
グッチーによれば、アメリカの元気な要因の一つは若年層の増加だそうですから、オーストラリアは土地が広いので、天然資源の顧客でもある中国人の受け入れが双方メリットのある一番よい成長方法のような気がしますが、人口増加は望まない雰囲気なのですか?