2014/07/08 14:59 | 昨日の出来事から | コメント(0)
豪、6月の求人広告件数は+4.3%
昨日、民間のANZグループが発表した6月の豪の求人広告件数は、5月の5.6%の減少から+4.3%の上昇に転じました。 内訳としては、新聞による求人広告件数は2.3%下落しましたが、インターネットによる求人は+4.5%となっています。 また前年同月比では+6%と労働需要は改善傾向にあります。
ANZ のチーフ エコノミストのWarren Hogan氏は
(1) 連邦政府の緊縮予算の影響で消費者センチメントが大きく低下し、5月の求人広告件数が大きく下落したが、先月はその反動で上昇しているが、これは一時的なものにすぎないと考えている。
(2) 鉱山関連産業以外の景気の押し上げ効果は引き続き緩やかなものであり、鉱山関連部門の落ち込みを完全にカバーしきれていない。
(3) 一方で、ポジティブな面としては、米国の堅調な景気の拡大によって、豪経済もその恩恵を受け、更に、米ドルが対豪ドルに対して強含めば(豪ドル安になれば)、それは豪経済にとってプラス要因となって働くであろう。
(4) 2014年の豪経済は、極めて緩やかな拡大に留まり、我々としては2015年末までは現在の政策金利が維持されると考えている。
更に、この日、民間の関連のAIGグループが発表したAi Group/Housing Industry Association Performance of Construction Index(建築関連インデックス)は、前月から5.1ポイント上昇して+51.8ポイントとなりました。 ちなみにこのインデックスでは+50ポイントを越えると拡大基調であることを示し、50ポイント以下であると低迷していることを示しています。
Ai Group の公共政策担当のディレクター Peter Burn氏は
(1) 先月は、地方政府やインフラ関連のプロジェクトが増えたことで(景況感の分かれ目である)50ポイントを越えたが、新規受注やその下請け受注は減少しており、引き続き公共セクターは減少傾向にある。
(2) 一方で、民間の一戸建て住宅やマンションなどの集合住宅は、公共セクターの減少を上回るペースで拡大している。
とコメントしています。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
現在有料版にはお申し込みいただけませんのでご了承ください。
当社に無断で複製または転送することは、著作権の侵害にあたります。民法の損害賠償責任に問われ、著作権法第119条により罰せられますのでご注意ください。
いただいたコメントは、チェックしたのち公開されますので、すぐには表示されません。
ご了承のうえ、ご利用ください。