2014/06/26 14:41 | 昨日の出来事から | コメント(2)
動かない金融市場
今、サッカーのワールド カップが開催中で、世界中の市場関係者の多くはこれに釘づけで相場どころでないトレーダーも多いと思いますが、 私の住んでいるオーストラリアは早々と予選リーグ敗退が決まり、ドッ白けムードが漂っています(ひょっとして日本も昨日の結果を受けて同じでしょうか)。
これに関連してというわけではありませんが、先週号の英誌エコノミストに現在の株式市場のボラティリティに関する記事がありましたのでご紹介したいと思います。
現在の金融市場が動かないのは、サッカーのワールド カップのせいだけでなく、それ以前からシカゴのオプション取引所のボラティリティ インデックス(もしくはVIX)は低下傾向にあってその水準は2007年以来の低さとなっています。
一般的に、この指数が30ポイントを越えると、市場に不安心理が高まってオプションで手持ちの株をヘッジしていることを示し、20ポイント辺りでは現在の水準に満足して特に何もしていないことを示していますが、現在の水準は僅かに9.3ポイントしかなく、殆どの市場参加者がオプションでヘッジをしてないことを示しています。
これについて一部の市場参加者は、アメリカ株式市場が最高値を更新する中、この指数が非常に低いのは危険で、今後、市場が急落する可能性があると警戒感をあらわにしていますが、この指数の低さは、何もアメリカの株式市場に限らず、ヨーロッパ株のオプション指数、中国のオプション指数ともに低下傾向にあります。
さて、サッカー ワールドカップが終わって市場関係者が再び真剣に市場の価格動向を示すスクリーンの前に座った時、彼らがどのような行動に出るかに注目したいところですが、我々、投機家にとって怖いのは、そのまま夏休み相場に突入して値動きが更になくなってしまう事です。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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2 comments on “動かない金融市場”
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とても地道に差益を積み上げられているので、農耕型で投機的なイメージは持っていませんでした。 既に2割利益でしょう。
年末に4割利益になれば証券会社のトップでしょ(笑)
豪ドルも着実にためられていて、引退する時に
超高額になっていれば良いと計画をされていると想像していました。
日本はヘッジしていないというより、ヘッジの仕方がプロでもよく理解していないのではないかと思いますので、クロコダイルのヘッジ講座を開設していただけるといいですね。
そういう感・・
予知・・金縛り・・
当たる・・当たらない・・当たる・・・(笑)