2012/06/13 06:27 | 昨日の出来事から | コメント(0)
豪、5月のビジネス コンディションは3年ぶりの低さ
昨日、民間のNational Australia Bank (NAB)が行った豪の5月のビジネス コンディションは、前月から比べて6ポイント下落して−2となり、同じくビジネス信頼感は4ポイント下落して−4と3年ぶりの低い水準となりました。業種ごとの内訳としては、引き続き鉱山部門、金融、不動産関連は強気な姿勢がみられるものの、その他の部門はかなり悲観的になっています。
先週に発表された2012年第1四半期のGDPや5月の失業率では、豪経済は先進国の中で最も健全な数字となりましたが、足元的には、ヨーロッパの信用不安再燃を契機に企業家は非常に慎重な姿勢をとっていることが窺えます。
NABのチーフ エコノミストのAlan Oster氏は「ヨーロッパの今後の見通しが不透明な中、豪の経営者の将来に対する見通しもその不確実性ゆえに慎重にならざる得ないことを示している」とコメントしています。
尚、今回のデータは、豪の2012年〜2013年の予算の発表後であり、また、5月上旬のRBAによる大幅な政策金利の引き下げの発表後に行われており、こうした要因を持ってしても企業家は慎重なスタンスを崩していません。
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