2014/05/07 14:55 | 昨日の出来事から | コメント(0)
RBA,政策金利据え置き
昨日、RBAは定例の理事会を開催し、現行の政策金利の据え置きを決定しました。
理事会後のGlenn Stevens総裁の声明の主な内容は以下の通りです。
(1) 我々は、本日の理事会で現在の政策金利を維持することが豪経済を下支えし、消費者物価を中期的な目標インフレ率である2~3%以内に収める為に妥当と判断した。
(2) 我々の現在の認識は、政策金利は安定期にあると考えている(これで過去9か月に亘り、政策金利を据え置いています)。
(3) 現在の豪経済は、2013年の経済成長を下回るペースで緩やかに拡大しており、主な要因としては、消費が弱含みに推移する一方で、住宅建築が堅調に推移している。
(4) 1年前に比べて、ビジネス コンディションとビジネス信頼感は改善し、輸出も増加している。 しかし、鉱山関連の設備投資は大幅に落ち込んでおり、経営者は、今後の鉱山資源関連のより確実な景気回復を待っているようである。
(5) 労働市場は引き続き弱含んでいる。 足元的には改善の兆しも見えるが、継続的に失業率が低下していくのは、まだ先のことであろう。
これを受けて、Commonwealth Bank of Australia のチーフエコノミスト Michael Blythe氏は「足元の労働市場の改善を表明した事を除いては、RBAの姿勢に殆ど変りはなかった」とコメントしています。
また、Westpac のシニア 通貨ストラティジスト Sean Callow氏も「RBAは、今日の声明の中で、失業率の上昇がピーク アウトした事を表明した」としています。
その一方で、現在、豪政府は2014年度予算の大幅な削減を検討しており、今後、この影響がどうですかに注目する市場関係者もいます。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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